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「あ、あの……っ! すみませんっ!」


 儀式の間に足を踏み入れたあなたは今にも儀式を執り行おうとしていたその人物に声をかける。真っ黒怪人と化したその人物は、あなたが声をかけてくるのを予め知っていたかのようにそのまま床にどっかりと腰を下ろすと、来い来いと手招きをする。

 あなたは戸惑いながらもその誘いに応じ、儀式の人物と向かい合った。


「何でも聞きなされ。知っている事は全て話そう」


 儀式の人はこの村の司祭だった。彼はあなたが今日ここに訪ねて来る事も夢のお告げで知っており、気前よく色んな事を話してくれた。

 その中で、この村を出て少し歩いた先に、伝承の途絶えた遺跡があると言う話が出てきた。あなたはそこが自分達の求める場所だと直感する。

 こうして貴重な情報が得られたと言う事で、あなたは司祭に深々とお辞儀をして儀式の間を後にした。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054887547235/episodes/1177354054887595347

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