第22話 暗闇の中で

   生きていると苦しくて死にたくなる


   愛すべき人もいない

   僕はなぜ生きるのか


   進むべき道を間違えてしまったのか

  

   残された時間で何ができるのか

   夢中になれるものが欲しい


   年老いた僕にできる事は少ない

   いちるの望みが消える事のない様に

   暗闇のなかをさまよい続けるのだ


   どんなに大変でも僕は生きなければ

   本当の死が訪れるまで生きなければ


   それが神様との契約なのだ


   いつかわかるだろう

   僕が生き抜いた日々に意味があった事を


   永遠の眠りについた時

   しあわせを感じる事ができるのだろう


   それまでは魂の修業なのだから

   生きるという修行なのだから


   暗闇の中で光を求め前に進もう


*~*~*


 亡くなった師匠に教えてもらいました。人生とは毎日が訓練であると。


 僕の27歳から30代、40代は精神薬の副作用との闘いの毎日でした。喉が渇き、手が震え、足がむずがゆくなりました。


 そして自殺未遂を繰り返し、精神病院の入院歴は7度です。


 それでも今、生きています。僕は今年で55歳になりますが、ここまでよく死なないでこれたと思います。


 でも僕は自分の心の奥深くでは生きたいと願っています。


 誰からも相手にされず、孤独感から死にたいという心が出てくるのでした。


 死ぬのはいつでも出来ると自分に言い聞かせ、今日も息をひそめて生きているのです。


 

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