第一部/「ロング・ウェイ・ホーム」


 その前に、まずはここから…。 


 ★西天満警察署


 モデルは言うまでもなく天満警察署。住所は北区西天満1丁目12-12。

 御堂筋を数百メートル東に入った堂島川沿いの通りに、大阪地方裁判所と大阪弁護士会館のあいだに建っています。

 作品の舞台となる西天満署が古ぼけた五階建ての庁舎で、大阪の行政・経済・文化の中心地という恵まれた立地条件の割にはっきり言ってあまりパッとしない存在なのに対し、実在の天満署は2017年に新庁舎に建て替えられ、すっきりと真新しいビルに変わっています。まことに勝手ながら、それはそれで、なんだかちょっと残念な気がします。



 では、あらためて第一部「ロング・ウェイ・ホーム」から。


①萩原豊が職場を訪ねてきた三上麗子を誘って昼食を摂りに行くレストラン

(第一章 2)


 当初は大阪市中央区瓦町にあった「洋風食堂 Strike」という、昼は定番の洋食メニューをリーズナブルな価格で提供し、夜はカジュアルな洋風居酒屋として人気の店をモデルにしていました。オフィス街にあったので、満席のことが多かったようです。

 ところが、現在はもう閉店している様子。確認はとれていませんが、かつて掲載されていた大手グルメサイトからも消えていることから、閉店したものと思われます。残念。

 ちなみに萩原の当時の職場は、ここから徒歩5分圏内の御堂筋沿いにある設定です。


②三上麗子が恋人の浮気現場を確かめる江坂のレストラン(第一章 4)


 架空


③野々村真澄と三上麗子が諍いをする京都のバー(第三章 2)


 架空


④萩原豊が職場を訪ねてきた娘の美雪と食事をするレストラン(第三章 5)


 架空


⑤山口泰典の勤務していた原田が経営する十三の「元今飯店」(第四章 2)


 架空


⑥杉原奈津代が覚醒剤を買ったミナミのクラブ(第六章 3)


 架空


⑦萩原豊と鍋島勝也が酒を酌み交わした居酒屋(第六章 5)


「ちゃぶ (魚と肴の酒場)」(現在閉店中…?) 大阪市北区天神橋4丁目


 JR天満駅前天満市場エリアの、玄海灘から届く魚の料理と日本酒の豊富な居酒屋。

 店舗前の石畳をはじめ、レトロな店内が落ち着く隠れ家的な雰囲気です。

 料理が得意な鍋島が好みそうな店です。

 しかし残念ながらここもまた、現在では営業しているかどうか不明。

 一応、2018年11月現在グルメサイトには残っているようなので、店舗の様子や提供されていた料理などを写真で確認できます。


 https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27046199/


⑧鍋島勝也と野々村真澄がクリスマス・イヴを過ごした神戸のレストラン

(第四章 2)


「ル レストラン マロニエ 」 神戸市中央区三宮町2-2-1 ラム三宮ビル2F


 JR三宮駅とJR元町駅の中間、旧居留地エリアにある本格フレンチレストラン。

 ディナーコースの種類も豊富で、決して手の出ないような高額なものばかりではないようです。料理だけでなく食器にもこだわりがあるようです。

 ギャルソンの接客も行き届いているとの評判です。


 http://www.marronier-kobe.com/top.html




 以上。


 第一部は、架空の店がほとんどですね。最初に書き始めた頃は、あまり場所の雰囲気というものにはこだわりがなかったのだと思われます。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る