第8話 コアをネコメイドにしたら軽蔑された

ピコンっ!


RPGの通知音みたいな音がして意識が覚醒する。

最強、っていうか御都合主義の塊みたいな強種族を選んだ僕に待っていたのは、玉無し野郎になってしまうという罠だった。

魔法世界の人型ロボット的な種族になってしまった所為で飯も食べれず味覚はないし、排泄、睡眠、性欲を失った僕はもはや殺戮マシーンだ。

僕だって彼らを殺したくなかった……くっ…

《なぁーに言ってるんですか貴方は…》


広がる宇宙を眼下に小惑星に腰掛けニヒルに笑っていたところに後ろから声をかけられた。

バカな……ここには空気がないんだぞ!?

そ、そんな……こ、怖い。

ひ、ひひひぁぁぁぁ!?


《いや、いい加減にしろよ、アホマスターが、ぺっ!》


後ろを向くと我らのアイドル、アリス太郎=シュバルツ・コア三世がいた。

アリスも、コア太郎もシュバルツもポチもダメだというから全部合わせてみた。

どうよ、この欲張りセット感。

《シネ》

あ?光ることしか出来ないクソクリスタルがちょうしのるんじゃねぇよカス

《おい、玉無し。ダンジョン製作の準備が出来たから呼んでやったのに……》


ねえ、!?聞いた?

あいつまた僕のことを玉無しって言った!

やーねー、冗談が通じない人は……

⦅うんうん、そうですね。私も冗談ですよ玉無しマスター⦆


ねえ、まだあのこと怒ってるの?

⦅いいえ⦆

……どうやら怒っているらしい。

準備に36時間強かかると聞いて暇を持て余した僕はダンジョンマスターに与えられた権限を色々試していてそこで見つけたコアに対する設定でやらかした。

コア設定にはコアの色を変えるとか形を丸にしたり石版型にしたりと色々あったのだが、その中の口調の変更というものに目をつけた僕は軽い悪ふざけ感覚で、自分を呼ぶ名称をマスターから"ご主人様"に、今まで安定しなかった口調の語尾を"にゃん"にしてやった。



そんな訳で

⦅ご主人様、仕事をしなくていいのかにゃん………は?⦆


ってなっていた訳だがどうも口に出すたびに勝手につくらしい。

ワロタ。ザマァぁぁ!!!


⦅おいご主人様ぁ、にゃんだこれは!!⦆

ぐふっ!?

⦅も、元に戻すにゃん!!⦆

ふおぉぉぉぉぉ!!!!ワンダホォォー!

⦅くっ……元に戻さにゃいというのでしたらこちらにもやり方がありますから⦆

にゃんにゃん?

⦅シネ……にゃん。くっ…。

ご主人様……私…自爆するにゃん⦆


は?ちょ、待て待て待て!冗談だって!自爆はやめてぇ!?

⦅にゃはははは!一緒に死ぬにゃん!!!⦆

ひぇぇぇ!!?!い、今戻す!戻すからぁぁぁぁ!!





なんてことがあった。

なんとか自爆は止めることが出来たがなんだか冷たい。

ツンデレも嫌いじゃない無いけど。

⦅デレてない、シネ⦆

な?可愛いだろ。

⦅ドM⦆

ち、違うわ!!


ーーーーーーーーーー

読んで頂きありがとうございます^ ^

さて、彼がダンジョンを作るのはいつになるのか……

他の人が書いているダンジョン系の作品みたいにサクサクやらないでダラダラスローペースでやっていきますのでよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

もし、この作品にサブタイトルを付けるとしたら宇宙のダンジョンで誰とも関わらずスローライフを送りたい

とかですかね。

そんな感じでゆっくりやるので皆様もゆっくりしていってね。今回は短めなので次回の更新は早めにします^ ^



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