旧作&休載)宇宙にダンジョンあるのですが、来れるもんなら来て見やがれ!

ぺよーて

第1話 ダンジョンマスターになるのに利用規約って……。

まずは興味を持ってこの作品を開いていただきありがとうございます。

この作品はダンジョンバトル中心でよくあるダンジョンマスターがハーレムするような要素は一切出さないつもりです。

あくまでダンジョンバトル中心ですので……。

それから、視点は基本主人公目線ですが、主人公以外の目線の話も登場します。

いきなり長々と語りすみませんでした。

おまたせしました。

どうぞ(*^▽^*)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











うとうとしてきてクーラーを効かせたまま寝てしまったはずなのに何故か暖かい。

暖かいと言っても夏の暑さではなくて春の陽気のような心地の良さがある


何故かふわふわしているような気もして、それでも眠くてやっぱり寝る。



ふぁぁ…


大欠伸をしていつも通りスマホで時間を確認しようと手を伸ばすと、スマホがない。


あれれ?

昨日も手元に置いておいたはずなのにな。

まだ眠いので目をつぶりながら右手だけを動かしスマホを探す。


ん?これは、

掴んだものを見てすぐに目が覚めた



なんでこんなデカイ石が…


恐ろしくなって身体を動かさず目をキョロキョロさせるが何も見えない。

真っ暗だ。


いや、左目の端にキラリと光る何かを見つけた。


夢か何かなのだろうと思い光の方に必死にもがきながら向かうと徐々にその姿が見えてきた。


青く輝くそのひし形の物体は……コア?


ダンジョンコアなのか?


__

※ダンジョンコアとは

ダンジョンの心臓部であり、ダンジョンマスターと呼ばれる存在を作り出す生き物である。

 ̄ ̄


近くにつれ光が強まり、触れなくてはいけないような気がし出来た。


ふわふわと浮かんでいる石が邪魔でなかなか近づけないのにイライラしながら慎重に進んで行く。




あと少し。


ーーブゥン


《生命体の存在を確認》

《生命体を解析中・・・識別番号L48-p4600ra780//》

《-ダンジョンマスターの認証に成功しました》


触れた瞬間、目がおかしくなりそうな程の光量を出して光り出したダンジョンコアは、周囲に見たことがない文字で構成された輪を浮かべ始めた。


様々な言語が重なりあった音声が聞こえて出しているようだが僕には日本語に聞こえているようだ。




《認証された生命体の再構築を開始します》

《再構築に伴い基礎データの保護を推奨します》


基礎データの保護ってなんだろうか?


《ー解 記憶および人格の保護》


うわ!何これ、AIが脳波を読み取って考えたことに答えてくれるみたいなやつなのか?


《記憶を抽出中・・・

ー解 概念としては似た技術であると思われる。

不確定事項7,802件につき正確な解答は得られず》


7,802件もあって似た技術だって言えるのが凄いな。


《ー解 記憶に蓄積されたデータを元に地球の技術を解析した結果、86.256802001%の確率で一致しました》


細かっ!!


あ、そうだ。

保護って言うのはどうすればいいの?


《ー解 利用規約同意書にサインをご記入の上、設定画面でその他の事項を選択後に保護の有無をご確認下さい》


利用規約に同意とかゲームかよ


同意しないとどうなるの?


《ー解 コアに吸収され分解されます》


選択肢ないじゃんか。



利用規約同意書とやらを見せて


ーーー

ダンジョン 利用規約

サービス条件契約(以下「本契約」とする)

本契約の当事者

1. ダンジョンマスター (利用規約同意後の設定画面にて情報を記入してください)(以下「甲」とする)

2. ■■■■■■■識別番号X00-00000(以下「乙」とする


I. 本契約の範囲

乙が甲に提供するダンジョンシステムについて、本契約の条項が本サービスに関する当事者の各権利および義務を規定します。

II. 内容

1. 以下が本契約の一部とされ、同様の効力を持ちます。

2. (1) 乙が通達するすべての連絡事項

3. 自身のダンジョンおよびコアの不正な改造行為の禁止

4. 勇者の積極的な殺害行為

5. 惑星内に存在する全てのダンジョンは、■■■■■■■識別番号X00-00000に対する反逆行為の禁止

ーーー


長いし、案外まともなこと書いてある。


利用規約に同意しますっと。

__

✔︎はい □いいえ

 ̄ ̄

>>next



なんか奨学金の申請のサイトを思い出すな、これ。


次はキャラクターメイキングだ!

僕はゲームで一番楽しいと思えるのがキャラクターメイキングだと思っているぐらい好きなんだ!


___

利用者設定


name ーー

Lv ーー

HP ーー

MP ーー

SP 85


種族 ーー

外見 ーー

スキル ーー

CP 6


種族名 固定

コア位置 固定

年齢 固定

称号 設定不可


名前は悩むな。

これからやっていくとしてもかっこいい名前が…

一生考えつかないそうだからいつものプレイヤーネームにしておこう。





Lv とHPとMPにSPと呼ばれるポイントを振り分けてステータス値を変えられるのか。


とりあえず最大値まで振ってみるか

Lv 1→50

HP0→300+100

MP0→300+100

SP85→5


Lv 1につきHPとMPに+6づつでLv 10毎にボーナス20ずつらしい


Lv 1

HP0→1530+612

MP0

SP85→0


SP1毎にHP又はMPの増加数は18で100毎にボーナス40らしい



うーむ、やっぱここはバランスよくしとかないとな。

どんな世界かわからない場合は無難に行けばいいし、理解してきたら極振りに変更すればいいんだし。



えーと、次は種族か。


人種

人族、エルフ、ドワーフ、龍人…


ちょ…何これ。

ほぼ全部斜線が引かれてるんだが…。


《ー解 ダンジョンの設定場所上選択不可能な種族も存在する》


あ、まだいたのね。


スクロール、スクロールっと。


マッドゴーレム、サンドゴーレム、アイアンゴーレム、ウッドゴーレム


ってゴーレム多いな。


スライムは却下で。



えーと、オートマ?


《ー解 オートマとは魔導術式擬似生命体のことを指し地球で言う所の人工知能内蔵のロボットに相当する》

《形は人型で、空気、食事、睡眠を必要とせず、頑丈で壊れ辛い。

擬似生命体として作られたことからLv UPで欠損部分の回復が可能》



スゲー!

こいつしかいないわ!

君に決めた。


コアから投影されたタッチパネルのようなもので操作をしてきたが外見の選択に移った瞬間目の前に裸にされた今の僕が写し出された。

パンツくらいは……ってソコも調整出来るのか!

《ー解 オートマにおいてソコの機能は不要な構造となっている為、取り外すことも可能》


ひぇっ!?僕のアレが…!

やっぱ種族ってキャンセル出来ない?


《ー解 不可能な事項です》



現実は残酷だ。




若干落ち込みながらキャラクターメイキングを終わらせる。


さて最後はスキルか。

スキルはCP とやらを消費して選択出来るようだ。

CP 1のを6個取ってもいいし6のを一個でもいいらしい。


パパパーと選んで完成!


でこれが選択結果



___

利用者設定


name ウィード

Lv 1

HP 0→630(+240

MP 0→900(+360

SP 85→0


種族 オートマ

外見 紺髪 青目

スキル 魔術理解 魔力操作 重力魔法

種族スキル 不老 解析 擬似進化

CP 6→0


種族名 ダンジョンマスター

コア位置 宇宙

年齢 不明

称号 なし


記憶の保持 ✔︎有



え?う、宇宙??



《利用規約の同意および設定事項の確認が完了しました》

《これよりダンジョンマスター"ウィード"の再構築を開始します》


《情報の読み込みが終了しました》

《記憶および魂の固定が完了しました》

《コアエネルギーの充填を確認しました》


《再構築時の安全性の保証上、対象者の意思切断を希望》


《対象者・・・否定》

《コードk780g500-6809により認証されました》



《シャットダウンを開始します…3…2……1》





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