第2120話 幸せになれたのだろうか
これね、私いつも思ってるやつなんですけど、シンデレラストーリーってあるじゃないですか。ガチの『シンデレラ』もそうなんですけど、そういう感じの、庶民(とまではいかなくても、不遇なヒロイン)が一発逆転で王子様と結婚するとか、とにかく幸せになるやつ。
で、その『不遇なヒロイン』が『とにかく幸せ』になる部分がですね、例えば、『才能はあるのに活躍の場を与えられていなかったヒロイン』が『たまたま偶然その道のプロとかに見出されて有名になる』みたいな、そういうやつなら良いんですけど、そうじゃなくて本家『シンデレラ』みたいに『ガチの王家に嫁ぐ』的なやつだったら、って話なんですけど。
本当に幸せになったのかな、って。
うんと小さい頃に読み聞かせてもらった段階では、「あぁ、シンデレラが幸せになって良かった。これから王子様と幸せに暮らすんだろうな」ってくらいの感想だったと思うんですけど、ある程度大きくなってからは、とにかくそれが気になって仕方がないのです。確かシンデレラもそこそこ裕福な家庭だったように記憶していますが、それでも男爵とか伯爵とか侯爵とかそういうレベルではなかったと思いますし、お妃教育なんて受けてるわけないじゃないですか。
そんな、庶民(といって良いのかわからないけど)がいきなり「僕と結婚してお妃様になってよ!」ってまどマギのキュゥべぇみたいなこと言われてもですよ、ほんとに大丈夫なんかって。
って何でまたこんなことを言い出したかって話なんですけど、いや、最近、私のTwitterのタイムラインにですね、なんかやたらと皇室絡みのツイートが出て来るのです。というわけで、皇室関係の話はちょっと、って思う方は一旦退室願います。いや、私も別に皇室批判がしたいとか、逆に崇拝してるとか、そういうことはないんですけども。
大丈夫という方のみ、聞いてください。
ここ数十年ですか、ほら、民間からお妃を、ってことで、皇后の雅子様も、上皇后様も、紀子様も民間からいらした方じゃないですか。私がリアルタイムで見たのは皇后様(雅子様)と紀子様のご結婚なんですけど、「まぁそういう時代だよなぁ」なんて思って、特に気にしてなかったんですよね。実際問題、どこの誰がお妃様になっても、我々には直接関係がないじゃないですか。それによって国が変わるとかないし。だからまぁ、やっぱり美人を選ぶよなぁとか、やっぱり名前に『子』が付く人を選ぶのかな? とか、そんなことを考えてたんですよね。
雅子様ってほら、元外交官じゃないですか。もうバリッバリのキャリアウーマンでね。何か国語かもペラペラなんですって。しゃべるだけじゃなくて、海外生活も長いから、その国の文化とかも理解した上で相手と接することが出来るし、そもそものコミュ力とか半端ない、って。
でもこんなスーパー有能なキャリアウーマンでも、かなり陰湿ないじめを受けたみたいでね。それで病んでしまった、みたいなのを知ってですよ。
こんなシゴデキスーパーウーマンでも駄目なら、ド庶民はお妃教育とかマジで無理なのでは? 各国の要人というか、王族の方々と接するわけですよ。その際にはそれなりのマナーとかが必須なわけじゃないですか。
文化も全然違うわけですよ。
白米に納豆と味噌汁、玉子焼きををうまうまと食べていたところに、ナイフとフォークでいただく生活になるわけでしょう? そりゃあ毎日ナイフとフォークのやつじゃないかもですけど、じゃあ普段は白米と納豆と味噌汁と玉子焼きなのかっていったらたぶん違うんですよね? やっぱりなんか良いやつ食べるんでしょう?
昔はね、私だってなんかお姫様への憧れというかね、少女漫画とかでもあるわけですよ。なんかよくわからないけど庶民なのに一国の王子に見初められて――みたいなやつ。そういうの良いなぁって気持ちがあったんですよ。
でもあれ絶対に庶民であればあるほどキッツいだろうな、って。ハイ、そんじゃ今日から私お姫様デース! って切り替えられる人ならイケるんだろうけど、私には無理だな。スパッと切り替えられる人もすげぇな。イメトレとかしてたのかな?
果たしてシンデレラは本当に幸せになったんですかね。
ちょっと前まで灰まみれで家事してた子が急にお城で暮らします、って本当に大丈夫だったんだろうか。周りは生粋の王族なんだとしたら、それこそよく思わない人もいただろうし。その辺どうなんでしょうね。
あっ、皇室絡みでもう一つ書かせていただきたいんですが、天皇陛下と皇后様がリンクコーデなさってるのを見るの、好きです。仲良し夫婦感があって。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます