第2103話 合体ロボ的な
今日はですね、ほら、
宇部夫妻は週に2~3回、晩酌をします。厳密には、旦那はほぼ毎日晩酌をしていますが、そこに私が加わるのが2~3回、という意味です。ポテチなんか出しちゃって、それをつまみながらちびちび飲んで、録画したテレビ番組を見るのです。
で、ここ最近は我々が楽しみにしていた『ブリティッシュ・ベイクオフ』が終わってしまったため、その代わりに『水曜どうでしょう』を見ています。ご存知ですかね、北海道のローカル番組です。しょっちゅう再放送してくれるものですから、放送される度に必ず録画して見ています。なので正直同じやつも何度も見てるのですが、大好きなのでまぁ良いか、って。
で、その時間帯に流れていると思しきCMでですね、気になるやつがあるのです。この時間帯は、青汁とか健康食品系のCMが多いみたいでですね、関節痛に効くだの、シミがどうだの、みたいなのが流れてきがちなんですね。そんな中でも、商品名で思いっきり引き付けられてしまったのがこれ。
『コングルコン
なんかガチの薬(薬局で処方されるやつ)みたいなパッケージのやつで、効能としては、神経痛だそうです。これがね、毎回気になるんですよ。違います、別に宇部さんは神経痛に悩まされてはいません。
「こんな名前の合体ロボいそうだな」
って方面で。
絶対あれでしょ、腕時計型(ブレスレット型?)の通信機みたいなのに向かって、
「コングルコーン! ワン!!」
って叫ぶやつでしょ。そんで、空の彼方から飛んでくるでしょ、コングルコン1がさ。たぶん飛行形態とかでさ、そんで三機合体とかしてさ、コックピットに乗り込んで戦うでしょ。
っていう話をですね、そのCMを見る度に言ってたんですよ。マジで毎回言ってるから、もうそろそろ「ごめん松清子、もうそれ飽きた」って言ってくるところだと思うんですけど、ちゃんと毎回乗ってくれるんですね。何だこの夫最高か。
宇部「でも毎回思うんだけど、絶対これは三機以上で合体するやつだからさ、コングルコン
そんなことまで語り始めた妻に対し、「こいつまたトチ狂ったこと言ってんな」なんて、ウチのハズバンドは言いません。
旦那「いや、たぶんさ、昭和のロボアニメなら、『レッツ、コングルコーン!』だと思う」
宇部「成る程、『コングルコーン! ワン!』ではない」
旦那「そう。『レッツ、コングルコーン!』って五人が声を揃えて叫ぶと、五機がワーって飛んできて、それで、こう……縦一列に並ぶ」
宇部「出た!
旦那「そこでパーッとアラビア数字の1が浮かび上がって、全員で『コングルコーン! ワン!』」
宇部「タイトルコール! 決まった!!」
その後、二人でコングルコン1のサイトもチェックしたのですが、なんかもう色々手が込んでて最高でした。やたらとタップして電話をかけさせようとしてきますね、あれ。ちょうどスクロールで指が触れそうなところに『お電話はこちら』を設置してるんですよ。あぶねぇあぶねぇ。
で、サイトで色々と知識をつけた結果、コングルコン1は、『シアノコバラミンレーザー』を放出し、『ビリドキシンソード』を振り回し、『チアミンパンチ』を繰り出すロボになりました。
ちなみにこちらのCM、めっちゃ若い男性が紹介してくれているのですが、あまりにもお若い方なので、「広報担当の若手だろう」と思ったら社長でしたね。その若さで!?
宇部夫妻は主に、こういうトークでイチャイチャしています。あっ、大丈夫、ちゃんと好きとかも言いますから。というわけで、2024年の
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