好きなことを、好きなだけ

第1561話 説明になっていないのでは

　普段から文章を書いているからなのか、はたまた元々の性格なのかはわかりませんが、「えっ、それ文章として(話のつながりが)おかしくない？」が気になってしまう私です。

　まぁ、そんな指摘するお前はさぞかし素晴らしい文章を書いていて、ストーリーにも全く無駄がなく、誰が読んでも理解出来るような物語を紡いでいるんだろうな、と言われたら土下座するしかないんですけど。

　まぁ聞いてくださいよ。ネタがないのでね。

　どちらもYou Tubeのお話です。まぁ、You Tubeに関してはですよ。毎度毎度あの早口CMが、前半の引き(その後「遡ること一週間前――」の展開)とオチがほぼほぼつながってないという前科がありまくりなんですが、あれはまぁ、そういうCMというかね。あの手のCMに騙されてしまう人(騙されてしまうとか書いちゃったけど)は、その辺の整合性よりも商品が気になるんでしょうし。

　一応CMではあるんですが、それではなく、『パン好きキナミのネオソフトちゃんぬる』というやつです。キナミ、というのは女優の木南（きなみ）晴夏（はるか）さんと言いまして、どうやらこの方、パン好きで有名らしく。どれくらい『好き』を極めればそれでCMがもらえるくらいになるのかはわかりませんが、かなりパン好きで知られている方のよう。勇者ヨシヒコシリーズにも出ている、私も好きな女優さんです。

　それでですよ。

　そのパン好きのキナミさんが、ネオソフト(マーガリン)の美味しさを伝える、みたいな内容なんですが、ほらやっぱり、マーガリンって食パンのイメージが強いじゃないですか。だけどもっと他にも使えない？　教えて、キナミさん！　というわけです。

　するとキナミさんは言うわけです。お勧めはあんパンです、と。

　半分に切って軽くトーストし、その断面部にネオソフトをたっぷり塗るのだ、と。

　その、あんこの上にたっぷりとマーガリンが塗られているところを見て、毎回、

「秋田県にはすでにそのような状態のマーガリン入りあんパン『粒あんグッディ』があります」

　と思うのですが(じゃあもう『粒あんグッディ』半分に割って軽くトーストすりゃ良いんじゃね？)、それは置いといて。

　それを美味しそうに食べたキナミさんは視聴者に問いかけるわけです。

「重そう？」

　確かに。

　あんこは洋菓子と比べるとやれ食物繊維が豊富だの、意外と脂質は低いだのと言われておりますが、物理的に腹にたまるという点で重量感がありますし、そこへ油分の塊マーガリンですから、重そうに感じるのも事実。ですがキナミさんは満面の笑みで「ノンノンノンノン！　むしろ逆！」と言うのです。

　逆！？

　あっさり軽いってこと！？

　ずっしりあんこに油分の塊をプラスしてもむしろ逆に軽いってこと！？(もちろんそう感じるだけでカロリー面では確実にプラス)

　動画の合間に流れるCMなのに、ついつい見入ってしまいます。なぜって私はあんパンも大好きだし、我が家のマーガリンはネオソフトだからです！　パンにはやっぱりネオソフト！(突然のCM)

　私はキナミさんからのアンサーを待ちます。あの素敵な笑顔で「軽いんです！」みたいなことを言うのを待ちます。

　が。

「この美味しさ、あん、ビリーバボー！」

　彼女の次の言葉はこれでした。

　いや、そういうことではないじゃん。

　『重い』の対義語は『軽い』なのでは？

　美味しいのはわかってる。こちとら『粒あんグッディ』も割と頻繁に食べてるし、週に２回は食パンにあんことマーガリン塗って食べてるんだ。あんことマーガリンが合うのはもうわかりきっているんだ。

　えっ、これ誰も疑問に思わなかったの？

　制作側は何も思わなかったの？　重そうに思える？　って尋ねといて、むしろ逆、って返しておいて、その答えとも言える部分はスルーなの？　それとも、「むしろ逆」の一言でその辺の話は終わったの？　それはそれとして「この美味しさ、あん、ビリーバボー！」なの？

　確かに、重いだの軽いだのがどうでも良くなるくらいに美味しいのですが、そのCMを見る度に気になってしまいます。でも誰も指摘してないし、気になるの私だけなんだろうな。小姑かよ。