第1472話 『村』シリーズ① 樹海村

 さて、前々話『第1470話 実は『合う』疑惑』で触れました、旦那の弟の良次よしじさんに、「怖くもなければ、何なら面白くもない映画」とまで言わしめたホラー映画のお話をしようと思います。


 それがですね、『村』シリーズなんですね。そういう括りなのかはわからないんですけど、とにかく旦那はそう呼んでいます。タイトルが『○○村』ってやつ。それでですね、シリーズですので、『○○村』で何作かあるわけなんですけども、肝心のどの村を良次さんが見たのかわからなかったものですから、とりあえず、Amaz〇nPrimeで見られるものは全部見てみることにしました(ホラー映画への情熱)。いま調べてみたところ、『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』の三つのようです。何だ、たった三作かよ。こちとら『13日の金曜日』コンプリート勢だが? 『13日の金曜日』をコンプリートすると、こういう時にデカい顔が出来ます。そういう意味でも強くお勧めしたいですね(内容じゃなくて?)。


 まさかそんな順番だと思わず、最初に目に入った『樹海村』から見てしまいましたが、特に続き物ではないみたいなので、オッケーオッケー。


 というわけで、ネタバレ厳禁派の方はここでお別れです。いやいやこの映画は絶対に見ないから大丈夫、むしろ宇部さんから私は聞きたい、という方はこのままどうぞ!


 さて、樹海村です。富士の樹海と言えば、あれですよ。入ったら生きては出られない的なイメージがあるところですよ。コンパスが狂うとかね、そういうのもあって。にもかからわず、冒頭からですね、命知らずのユーチューバー的な女の子が、ライブ配信しながら樹海に入っていくわけです。GPSもあるし、コンパスもありますし、命綱(ペラッペラのビニールテープ)も大丈夫でーす! って。まぁ、大丈夫ではないですよね。何なら私はこのシーンが一番怖かったです。


 それでまぁ、その女性ユーチューバーは行方不明になるわけですけど、そこからですね、今度は不思議な箱の話になります。名前くらいは聞いたことないでしょうか『コトリバコ』って。私は正直名前くらいしか聞いたことがなくて、「とりあえず何かやべぇ呪いの箱」みたいな認識だったんですけど、とにかくその『やべぇ箱』が民家の床下から発見されます。そこにあるだけで家系が絶えるというやべぇ箱です。


 とにかくその箱があるものですから、次々と人が死にます。何せ、あるだけでやべぇ箱なのです。そこで主人公のヒロインは、油をぶっかけて火を着けます。人ん家で。家、というか寺なんですけど。友人のお家が寺だっつぅことでお祓いしてもらいに箱を持ち込んだのです。だけどお祓いに失敗したので、火を着けたと。犯罪です。


 とんでもないことになりました。お寺も燃えてしまいました。その友人のお父さんである住職様も亡くなってしまいました。が、ヒロインは精神を病んでいた、ということで罪に問われることはなく、精神病院へ入院です。さて、ヒロインの友達の一人が、行方不明になります。どこ行ったんだ? とGPSを頼りに探しに行くと、そこは樹海。


 さぁ、ここからもう何が何やらです。

 

 昔、その樹海には村があって、箱はそこで作られたらしいのです。その村は、かつて人減らしのために樹海に捨てられた人達によって作られたものらしく、自分を捨てた人達への復讐的なアレで箱を作ったのかな? たぶん。


 というわけで、ヒロインのお姉ちゃんによる、村へ箱を戻そうプロジェクトが始まります。なぜお姉ちゃんが? と思われたかもしれませんが、何せヒロインは入院してますから。


 そんでまぁ、なんやかんやあってミッションコンプリートして終わり(そんな簡単でもないけど)、という話なんですが、確かに怖くないんですよ。なんていうか、途中からゾンビ映画っぽくなるというか。その、『かつて樹海村にいた人達(村人)』が仲間を増やそう(?)とお姉ちゃんを(というか樹海に足を踏み入れた人を)襲うわけなんですけど、動きが完全に暗黒舞踏なんですよね。あの、カクカクした前衛的な動き。そう考えてしまったが最後、村人全員が、何らかの表現を背負ったアーティスト集団に見えてしまってですね。私達、富士の樹海という大舞台でパフォーマンスを行ってマース! みたいな。そんな感じに思えちゃって。


 活きのいいゾンビ映画かな?

 怖いでしょ? ほら、亡者がもうすっごい頑張ってるよ? 怖いよね? 気持ち悪いよね? みたいな感じが逆に怖くない。


 特筆すべきはですね、そのヒロインとヒロインのお姉ちゃんのお母さん役(13年前に亡くなっている設定)で、安達祐実さんが出ている点でしょうか。相変わらずおきれいです。私この人と同年代なんだよなぁ……。

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