第1359話 読書の秋の
もう随分前の話になりますが、子ども達の通っている小学校の給食がなかなか食育に力を入れている、みたいな話をね? 書いたんですよ。随分前って一体いつだったっけ、といま探してきたんですけど、意外とそうでもなかったです。『第1230話 良いもん食ってんな』でした。読み逃した方はぜひ。
それでその中でですね、『お楽しみ週間』みたいなのがあるって書いたんですけど、私ったらその時の給食だよりを容赦なく捨てて(北海道~東北の方言で言うと『投げて』)しまっていたものですから、実際にどんなメニューだったかとか、そういうのが全然わからなくてですね。
そしたら今月ですよ。
あったんですよ、そういう『お楽しみ週間』がある月だったんですよ!
というわけで、いそいそと打ち込んできました!
あと、『週間』って書きましたけど、今回は週間ではなくて、ぽつぽつと散らばってました。
まずは『スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ』です。こちらは『困ったさんのスパゲッティ』という作品から。この『こまったさんの~』っていうのは、タイトルだけは見たことがあるのですが、読んだことはないですね。
それから『スター・チャウダー』。これは『パンダのポンポン 夜空のスター・チャウダー』より。これはもう完全に全く知らない本です。いま流行ってるやつとかなのかな?
そしてお次は『さつまじる』です。いきなり普通のメニューです。いや、そういう意味ではこまったさんのやつだって普通に存在するメニューなのかもですけど。それにしても『さつまじる』って。何かもう少し捻れなかったのか。『○○のさつまじる』みたいなさ、と思いながら、一体どんなお話に登場するさつまじるなんだ、と出典を確認しますと――、
『サツマイモ大図鑑』!
そりゃそうだわ。
だとしたらプレーンのさつまじるになりますわな! 図鑑だもんな! えっ、いや、さつまいもオンリーの図鑑なの!? そんなさつまいもガチ勢のバイブルみたいな図鑑あんの?!
さて、そんな出典も含めた『さつまじる』に驚きを隠せなかったお楽しみ給食ですが、まだまだ続きます。
お次はこれだァ――! 『おでん』!
おでん!!
お前もか!!
何だ!? 今度は何だ!? 『おでん大百科』か?!
やや喧嘩腰で給食だよりをチェックです。誰にも罪はないというのに。
すると。
『おでんのおうさま』
じゃあしょうがねぇな! 王様が食うやつだもんな! そんなロイヤルおでんとかじゃないんだよな。王様だって庶民のスタンダードなおでんが食いてえもんな! トリュフの練り物とか、フォラグラ巾着とか、そういうのじゃねぇんだよな? フツーのがんもどきとかしみしみの大根のやつなんだよな? わかるわかる。その本読んだことないけど!
いや、さつまじるもね、おでんもね、こうやって本に載ってるメニューなんだ、って思うだけでちょっと特別な感じになるじゃないですか。だからね、これはもう栄養士さんうまいな! って唸るところではあるんですけど、なんていうのかな、もうちょっとこう、夢のある名前にしてほしかったっていうかね?
という私の願いが届いたのでしょう。
出ました。『西の魔女のキッシュ』です! そうそう、そういうことなのよ! 例えただのキッシュでもね? そこに『西の魔女の』って付くだけでなんか違うじゃない! というわけでこちらは『西の魔女が死んだ』より。こんな偉そうに書きましたけど、読んだことはないです。
と、ここでホクホクだった私ですが、その次が『さばのみそに』と『ミルクプリン』で、おっ、またしても普通のメニューだな? と。これは『まいにちいちねんせい』という本から。
そして、『真夜中のパン屋さん』より『カツサンド』と、『給食室の日曜日』より『オムライス』というラインナップでした。
というわけでですね。
まぁ少々声を荒らげてしまいましたけれども、それでもやっぱり「あの本に出てたやつだ!」っていうのは子どもにしてみれば嬉しいし楽しいですよね。わかるわかる。だってママが最近スコーン焼いてる(ホットケーキミックス使う簡単なやつ)のもつまりそういうことだもんな。
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