第1289話 読んだことがある気がする
先日ね、みんなでお風呂に入っていた時のことです。
息子が壁に尻をぺたりとつけて何やらワーワーしております。
宇部「息子君は何やってんだ」
娘「さっき見たドラえもんの真似じゃない?」
宇部「ドラえもんにそんなシーンあったの!?」
BPOが黙ってないでしょ!
誰がやったのそんなの!
しずかちゃん!?
まぁ詳細はわかりませんが、娘の話だと、とりよせバッグの回でそんなようなシーンがあったらしいのです。
そこでふと思った、というか思い出したことを旦那(洗髪中)に話します。
宇部「あのさ、とりよせバッグがあったら、四次元ポケットなくても良くない?」
そう頻繁に登場するわけでもない(タケコプターやどこでもドアと比較して)ので忘れがちなんですけど、とりよせバッグってかなりとんでもない道具だと思うんですよ。
だって、何でも取り寄せられるんですよ?
宇部「このバッグで四次元ポケットの中身を取り寄せれば良いわけだし」
旦那「確かに。でもさ、とりよせバッグつて持ち運びが不便じゃない? ハンドバッグ型でしょ?」
と、バッグを肘に掛けるジェスチャーをします。
宇部「いやいや、むしろね、バッグって持ち運ぶものだからね? それにほら、ショルダーベルトを取り付けられるように加工すれば(ていうか絶対にそのタイプも製造されてると思う)良いのよ」
旦那「成る程なぁ。ただ、とりよせバッグはバッグであるがゆえの危険もあると思うんだよね」
宇部「どういうこと?」
旦那「のび太くんのお母さんが、うっかりメルカリで売るとか」
宇部「ああ成る程――ってあるか、そんなこと!」
ああはいはい。と思いかけましたが、あるか、そんなこと! あの世界にメルカリはねぇよ! たま子さんも勝手に売るなよ!
ただそこでまたも思い出した話があるわけです。
宇部「なんかさ、こち亀ならそういう話ありそうじゃない? 『え? ここにあったバッグ? メルカリに出しちゃったわよ?』って麗子あたりが言うわけ」
旦那「ありそう」
宇部「『なんてことをしてくれたんだ! それは部長から預かったやつなんだぞ!(両さん)』からの『両津の馬鹿はどこだ!(甲冑姿の大原部長)』パターン」
旦那「あるわ。なんかもう読んだことある気さえする」
というやり取りで思い出したのが、Twitterで見かけたこち亀のテンプレ。こち亀を知らない方はごめんなさい。これを機に読んでくれ(全201巻)。
①両さんが何かに目をつける
②中川を利用して会社を立ち上げるなどし、それを大量に生産する
③途中まではかなり儲かってウッハウハ
④何かトラブルがあってあっという間に倒産からの借金地獄
⑤両津の馬鹿はどこだ by 大原部長(あるいは僻地の署に飛ばされる)
コ□ナが流行り始めた頃、マスクが品薄になったじゃないですか。確かその時に見たやつなんですよ。こち亀がいまも連載中だったら、絶対に両さん、マスク工場作って売りまくるよな、って誰かが呟いてたんですよ。で、調子に乗って値段を吊り上げて、たぶん何かしらの付加価値も付けたりとかして、最初はぼろ儲けするんだけど、そのうちマスクが普通に流通するようになったら売れなくなって、大量の在庫を抱えた上に借金まで作って――で、なんやかんやあって「両津の馬鹿はどこだ!」って甲冑姿の大原部長が乗り込んでくる、っていう。もうね、そんな話あるわけないのになんか全然読んだ気がするっていうかね。ああはいはい、あったわね、そんな回、みたいな。どうでしょう、こち亀を読んだことある方ならわかってくださるのではないでしょうか。
ちなみに、その後とりよせバッグの回をちらっと見たんですけど、のび太君、とりよせバッグでスネ夫の日記を取り寄せた上、それをみんなの前で朗読してましたわ。それはもう人として普通にやっちゃいけないことなのよ。
私ならこんなやつ、例え劇場版でも協力したくない。
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