第1256話 楽しみ方は色々

 フィリング、ペイストリー、レモンカードにイタリアンメレンゲ。


 これ、何かわかりますか。

 

 何か、って言われると私も説明は難しいんですけど、ここ数年でよく耳にするようになった言葉なんですよ。


 これはお菓子を作る方なら全然知ってるやつだとは思うんですけど、つまりは、まぁ、その辺の用語なんですね。


 ですが、もちろん宇部さんにとっては無縁の言葉です。私が作るお菓子というのはですね、ホットケーキミックスを使うやつですとか、フルーチェですとか、あとはまぁ、ねるねるねるねとかね、そんな感じですよ。レモンカードなんてね、そういう「レモン味のカード的なもの」があるんだと思ってましたから。削ったりして使うのかな? って。


 ブリティッシュベイクオフなんですよ。


 数年前、地デジのディーライフで放送していたブリティッシュベイクオフなんですよ。いまはディーライフそのものがなくなってしまい、Amaz◯nPrimeさんにもあるものの、字幕版ということもあってめっきり遠ざかっていたブリティッシュベイクオフなんですよ。


 そんなブリティッシュベイクオフがですね、いま我らのNHKでやってるんですよ。しかも吹き替えで。ただまぁ、一つ不満を挙げるとするならば、ディーライフの時と声優さんが違うんですよ。個人的にはディーライフの時の方が好きですね。有名な方なのかどうかまではわからないんですが、しゃべり方がやっぱり違うわけですよ。そこがちょっとね。


 とはいえ、内容は同じですし、毎回楽しく見ておりまして、こないだseason1が終わってseason2が始まったんですけれども、その予告編でですよ。次回はこんなベイカーが出まっせ、みたいな感じでね、次回の見どころみたいなのをダイジェストで流していたんですが――、


 黒人ベイカーが陽気に踊り出してて。


旦那「アッ、これはあれだ。ホラー映画だと最初に殺されるタイプの黒人だ。やべぇぞ、こいつは序盤で脱落する!」

宇部「まだだ、まだわからない! 主人公の親友ポジならギリギリまで生き残るパターンもある! 最後の最後でやられるけど(やられるんじゃねぇかよ)」


 完全にベイク関係ないとこで盛り上がるわけですよ。

 とにかく彼がどっちのパターンの黒人なのかはわかりませんが、ただ、彼のベイクの腕などからも考えるときっと早めに脱落するんだろうな、と思ったりして。

 

 その後も元軍人だというちょっといかつめのベイカーが現れるや、


旦那「元軍人はなぁ、『よしお前ら、いまから俺が指揮を執る。生き残りたかったら俺に従え』とか言い出したりするからなぁ」

宇部「わかる。そういうやついる」

旦那「かと思えば、『ここは俺に任せろ』みたいな感じで己を過信して突っ込んでくやつもいるからなぁ」

宇部「『合衆国万歳!』のパターンもあるね」

旦那「いずれにしても厳しいな。早めに脱落するな、これは」


 こんな感じでですね、わいわいしながら見ているわけですよ。


 すると、その元軍人の彼は結局序盤で脱落。図らずも『映画あるある』の通りになってしまったのです。合衆国万歳とは言わなかったけど。だってここイギリスだし。


 で、ちなみにですね、その例の陽気な黒人なんですが、予想外に健闘しておりまして(失礼だろ)。このベイクオフの面白いところは、オリジナルチャレンジで1位だった人が次のテクニカルでガクッと評価を下げたり――っていうドラマなんですよ。やはり得意不得意がありますから。あとは純粋に、チャレンジの中で成長するパターンもあります。審査員の二人からのアドバイスを次に生かしたりして。

 

 そんなこんなで彼はめっちゃ頑張っているわけです。


 余談ですが、その黒人の彼の名前は『ジェイソン』。

 season2の私の推しベイカーです。

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