第1194話 動物豆知識
さーて皆さんお待ちかねぇ! 宇部さん家の天使ちゃん達のお話だよ! ぱふぱふー!
って無理やりテンション上げてみました。
こうやって馬鹿みたいに騒いでる時はですね、ネタがない時です。ネタのなさからくる焦りをこうやって誤魔化すわけです。そして、そんな抜群のタイミングでネタを提供してくれた我が子達にありがとうの気持ちを込めてですね、そんじゃまぁ今日は何か美味しいものでも作りましょうかねぇ。
とまぁ頑張って色々書いてみたんですけど、全然字数が稼げませんでしたので、渋々本題に移ろうと思います。
お風呂でのお話なんですよ。
その前にですね、ウチの
ちゃんとそういうのをわかってて、それを折り紙の本で探してくれたんですよ。白熊はまだわかるけど(白熊がなくても熊を白い紙で折れば良いわけだし)、ハシビロコウって載ってるんだね?!
それでですね、お風呂の中で改めてお礼を言ったわけですね。
宇部「息子君、白熊とハシビロコウありがとうね。ママ、どっちも大好き」
息子「どういたしまして」
宇部「ていうか息子君さ、ハシビロコウって知ってるの?」
純粋にね、疑問で。
彼はあれを「お母さんが好きだから」折ったわけですけど、そもそもハシビロコウって、雀とか鳩とかカラスとかと比べると知名度が低い鳥じゃないですか。何なら一生のうちに一度も知ることがない人だっているかもしれないレベルのやつですよ(そうかな)。
すると彼はね、言うわけです「知ってる」と。
ウッソまじで? 知ってるんだ?!
宇部「ちなみにさ、ハシビロコウってどんな鳥なの? 息子君が知ってること教えて?」
息子「えーっとね、全然動かないんだよ!」
宇部「正解。それだけ知ってりゃ完璧! 天才か!」
宇部家ではね、もう軽率に褒めちゃうから。褒めのハードルが低い。
そしたらね、彼も気を良くしたんでしょうね。まだあると。まだ動物豆知識はあるのだと。そうアピールしてくるわけです。
よし、ならば言ってみろ。とことん褒め倒してやるからよぉ。
息子「ドードー鳥とか知ってる」
宇部「ドードー鳥も知ってるの?! すごいじゃん! 物知り博士じゃん!」
息子「ドードー鳥は、人間のせいで絶滅したんだよ」
宇部「そう! そうなんだよ、息子君! 人間ってやつはそういうところあるんだよなぁ!」
息子「それと、不思議の国のアリスにも出て来る」
宇部「正解! 出て来る! んもーすごいなぁ息子君は。それは何で知ったの? テレビ?」
息子「本だよ」
宇部「そうか。本は良いよ。たくさん読みなね。また動物の面白いお話があったら聞かせて」
なんてやりとりをしておりますと、黙っていられないのがアイドル娘ちゃんです。にいにばっかりママに褒められてずるい。私だって動物の豆知識の一つや二つ持ってるわよ! 恐らく、そう思ったのでしょう。むちむちと(物理的に)割り込んできました。
娘「ママ、わたしも知ってる」
宇部「おっ、娘ちゃんは何を知ってるの?」
娘「わたしも動物のやつ知ってる」
宇部「おぉ、娘ちゃんも知ってるのね? よし、聞かせてちょうだい」
娘「えーとね、バクのこと知ってる」
宇部「バク! そいつぁすげぇところついて来たな! それで? バクについてどういうことを知ってるの?」
そう尋ねつつも「きっとあれだな、夢を食べるとかそういうやつだろうな?」なんてね、考えてたんですよ。その場合のバクは『獏』の方なんだけど、そこは言わない方が良いんだろうな、とかね、そんなことを考えておりますと――、
娘「バクはね、白と黒なんだよ!」
得意気にね、そんなこと言ってきて。
もういつだって予想をはるかに超えて来るんですよ。
それはもう豆知識でも何でもねぇやつ! 見りゃわかるよ!
宇部「そうなの?! バクって白と黒なの?! えー! パンダみたーい! 娘ちゃんも物知りー!」
だけどね、褒めるから。
もう初めてバクという生き物を知った人みたいな感じのリアクションするから。これに気を良くしてどんどん動物に詳しくなってくれ。
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