第1139話 それも売ってくれよ
何か一時、『割れチョコ』とか流行ったじゃないですか。製造過程(?)とかで割れちゃって売れないやつをドカッと1キロくらい販売するやつ。
あと、カステラの耳(?)部分とか。いままで廃棄してたけど、もったいないのでいかがですか、って予め説明した上で販売したら予想外にヒットした、みたいな。まぁ、昔からあったのかもですけど、ネット通販が主流になって手に入りやすくなったのかな。
実際に買ったことはないんですけど、私、そういうの見るのが好きなんですよ。
「うひょー! 高級そうなチョコが割れてるってだけでこの値段!?」
「えぇー(カステラの端っこなど)全然ここの部位で良いじゃん! 味なんか一緒じゃん!」
って。
あとはほら、パン屋さんに行くと、パンの耳とかぎっしり袋に詰めたやつを50円くらいで売ってたりするじゃないですか。サンドイッチを作る時切り落としたやつですね。あれはね、実家にいた頃に母が良く買ってました。大型犬を飼っていたので、おやつにしてたんですよ。私がもっともっと小さい頃は、それを揚げてお砂糖をまぶしたのを作ってくれたりもしたものです。何か、まぁ、ぶっちゃけ絵的には貧乏くさいやつではあるんですけど、私あれが大好きで。ていうか、そもそもパンの耳が好きなんですよね。
昔子ども達が小さかった頃(いまもまだ小さいけど)、食パンを食べさせる際には、耳の部分は固いので取り除くわけですよ。それをね、トースターでカリカリに焼いたのが私のご飯でしたね。親の飯なんてそんなもんですよ。だけどね、それはそれでやっぱり美味しくてですね。
そんでほら、パン屋さんのちょっと良い食パン(一斤まるまる)なんかだと、片側が全面耳じゃないですか。そこも耳って言うのか知りませんけど。もうねあそこは当たりですよね。これはね、カットをする人に食べる権利があるやつですから、宇部家では。いつか子ども達が大きくなってその部位の美味さに気付かれてしまった時は、「ここが食べたければ、この食パン一斤をすべて切り分けるんだな」って付きつけますから。
そんなことを考えながらヤマザキダブルソフト(お山の形になっている食パン、パン祭のシールは2.5点)を食べていたある日のこと。
「このダブルソフトだって工場で焼いた時には全面が耳なんだよな」
気づいたわけですよね。
そりゃそうですよ。
どうやって焼いてるのかは知りませんけど、型の中に生地を入れて焼いてるんでしょうし、その型に接している部分はどうしたって耳になるわけですよ。
その部分はどうしてるの!? 切り落とした後はどうしてるの?
ヤマザキランチパックの耳はラスクにして売ってくれたじゃない! だったらダブルソフトの端っこ部分も売ってよ! 別にダブルソフトじゃなくてもロイヤルブレッドでも良いから!
それともアレかな、その部分は社員だけに販売とかなんでしょうか。まぁ、最悪、廃棄してるんでなければ良いですけど。
あっ、ちなみに、パン祭りは無事に2枚分溜まりました! サンキュー、ダブルソフト!
何なら3枚目イケるかな? ってことでギリギリまで頑張ってみます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます