第888話 拍手を贈ろう

 いや、888が全然浮かばなくてですね。そういや888って「パチパチパチ」って読めるってことで、ネットでは拍手を表したりしてたよなぁ、って思うわけですよ。


 なので、まぁいまですと拍手を贈るって話になれば、オリンピックになるのでしょうが、私はそもそもオリンピックに割と興味がない人間なもので、じゃあ誰に拍手すんの、って話ですよ。


 いやもうこれ、私でしょ。私しかいないでしょ。だってこれ、888話ですよ奥さん! 私も888話も何書いてんの!? まぁ当たり外れの多いエッセイではありますけど、かれこれ二年半くらいのらりくらりと連載しているわけですよ。最初はいまみたいな日刊宇部ッセイではなかったんですけど。


 だからとりあえず、自分すごいぞ、よくやったぞ、と。もうね、宇部さんは軽率に自分を褒めるから。何せリアルではなかなか褒められることってないから。


 いや、こないだね、Twitterでね、私、すごい褒められたんですよ。褒められたのとは違うかもしれないんですけど。ちょいちょい絡んでいただく作家さんから、「web小説サイトのお友達の中で一番面白いコメディ書きは、宇部松清さんです。」って言っていただいたんですよ。うひょー。光栄でござるー、ってなもんでして。


 もうね、思いましたよね。


 あ、私コメディ書きだったんだな、って。


 そんで自作品をざーっと確認してみたんですけど、まず86作もあって震えたわけですよ。えっ、めちゃくちゃ書いてんじゃん、自分、って。まぁほぼほぼ短編ですけどね。長編でこれだけあったら大変ですわ。巨匠ですよ、巨匠。


 それでですよ。ちょっと分類してみたんですよ、ざっくりと。


①コメディ(ラブコメ含む)

②真面目な顔してふざけたやつ

③シリアス(というか特に笑いを取りにいってないやつ)

④その他(質問に答えるやつとか、自作品のまとめとか)


 そしたらですね、こんな結果になったわけです。


①43作

②5作

③33作

④3作


 ……気付きました?

 これね、計算したら84作なの。ミステリー。2作どこ行ったのよ。

 数も数えられないのよ、私。酔ってんの? 素面なのに?


 いや、それはそれとしてですよ。


 じゃあこれはもうコメディ作家なんじゃないかしら、ってね。

 ③もシリアスとか書いたけど、いま連載中の桃太郎もここに入れましたから(たぶん)。私の中ではあれもシリアスなんですよ。だってほら、露骨に笑いを取りに行ってないから。そう考えると、ドシリアスな話なんてほとんど書いてないんですよ。だいたい②の真面目な顔してふざけたやつって何なんだよ、って話でもありますからね。いや、それがあるんですよ。そうとしか言えないようなやつが。真面目なトーンで馬鹿みたいなこと書いてるやつがあるんですって。


 なので、まずはエッセイを888話も書いてすごいね、それから、86作だか84作だかわからないけど(86です)、たくさん書いてすごいね、そんで、ことごとく笑いを取りにいっててすごいね、ってな感じでね、もう褒めちゃう。すごいすごい。


 そんなただただ自分を褒めるだけの話でこの貴重な888話を締めさせていただきます。わーい、パチパチパチー!


 999話こそはそれにちなんだ話を……! 未来の私、頑張ってくれ!


(これを書いた後、日本選手がメダルたくさん獲得しておりました。おめでとうございます!)

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