第634話 陸上生活を舐めるな
娘が久しぶりに『リトルマーメイド』のDVDを見たいと言い出しまして。息子君が「しかたないなぁ」とか言いながらセットしてくれました。うむ、さすがはお兄ちゃん。何だか妹にこき使われているような気がしないでもないのですが、まぁあれですね、きっとパパとママの姿を見ているので、それが普通だと思っているのでしょう。いや、決して私が旦那をこき使っているとかそういうことではなく。たぶん。
さて、このリトルマーメイドなんですけども、前もどこかで書いたような気がするんですが(まぁ634話も書いてますので、きっとどこかで似たような話は書いてるはず)、私的にはちょっとあれですね。アリエルは可愛いし、お魚達も大変チャーミングなので、キャラクターとしては大好きなんですけど、ストーリーがあんまり好みではないというか。
別にね?
人魚姫は最後泡になって消えないとダメとかそういうことじゃないんですよ。
いや、アリエルわがまますぎん?
末っ子で一番歌が上手いからって甘やかされすぎてない?
まだ人間のもの(がらくた的な)をコレクションするくらいなら良いですし、陸にあこがれを持つのも良いんですけど、ひとめぼれしたってだけで慣れ親しんだヒレを捨てて(何なら自慢の美声も捨てて)人間になるかな? そんなあれよ? ちょっともう歩くの疲れたし、やっぱヒレに戻して? 泳いでくるから。とはならないんですよ。ずっとよ、ずっと。長年ヒレですいすい泳いでいたのに、急に二本足で重力を受けつつ歩かないといけないんですよ。いや、陸上生活はお前が考えているほど楽なもんじゃねぇからな?
そんでアリエルを助けるために王様(パパ)ったら、アースラ(悪いやつ)に王様の力(?)を渡しちゃうんですよ。いやいやいやいや、それ全部娘(アリエル)の自業自得なやつよ? そりゃあ親からすればね、当然の行動ではあるんですけども。それにしたってアナタ王様よ? それ一国(海)の王としてどうなの?
もうね、大人になると嫌ね。
夢がないですよ、我ながら。
リトルマーメイドはそういうところを見る作品じゃないんですよ。種族を越えた愛を描いているわけですよ。それなのに、このひねくれ者の大人と来たら……。
まぁそれはさておき、ディズニー作品といえばやはり良いのは挿入歌ですよね。リトルマーメイドでもアリエルの歌う『パート・オブ・ユア・ワールド』は素晴らしい歌声にうっとりですし、セバスチャン(エビ? カニ?)が歌う『アンダー・ザ・シー』もワイワイしていて大好きです。
ただね、その『アンダー・ザ・シー』を聞いててふと思ったんですよね。
『あっちじゃ働くだけ 朝から晩まで』
って歌詞があるんですよ。あっち、というのはつまり陸のことですね。だけど、こっち(海)ではずっと遊んでますよ、って。
えっ、ということは君達海の中では一切働いてないの?
まぁ、我々がなぜ働くかっていったら、『生きるため』じゃないですか。生きるためっていうか、もうぶっちゃけ『食べるため』みたいな感じじゃないですか。とりあえず衣食住の『食』じゃないですか。家のローンがどうとか、子どもの学費がどうとか、そういうのもありますけど、まずは『食』じゃないですか。食べなきゃ人間死んじゃうんですから。
そう考えるとですよ。
彼ら、あくせく働かなくても口開けてりゃきっとプランクトンの方から飛び込んでくるんですよ、たぶん。彼らの主食がプランクトンなら、って話ですけど。いやまさか小魚ってことはあるまい。だってアリエルのお友達が小魚(熱帯魚?)なんですから。君は食べないけど、君以外のお魚は食べちゃうよ、ってそんな人魚姫嫌ですよ。
そんでアリエルが嫁いだお城、海が近いからかお食事に魚介類結構出てましたけど、今後それ食べるのかな……。
だからそういうことを考えるなと。
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