第546話 夏休みが終わる
何か案外普通にあったな、夏休み。という感じなわけです。
確かに秋田は大して流行したわけではなかったものですから、休校期間があったとはいえ、そこまででもなかったですし、まぁ多少短いかな? って感じの夏休みでした。
宿題もしっかりありましたしね。今回も私の完璧なスケジューリングにより、やはりちょっと早めに終わってしまい(THEどんぶり勘定)、慌ててドリルを買ってきたり、無料の計算プリントなどをダウンロードしたりしたわけです。
さて、夏休みといえば、アレがあったわけです。THE小学生の夏休みの宿題ともいうべき『植物の観察』。昨年は朝顔で、夏休み開始と共に満開になってしまい、ここから朽ちていく様を観察(別名『九相図チャレンジ』)するのか?! とハラハラしていたところ、予想に反して結局夏休み終了まで毎日どれかしらのつぼみが開くという、息子の育て方が良かったのか、もともとの種のポテンシャルなのかはわかりませんが、まぁとにかく楽しい観察でした。
そんで、今年はというと。
そう、なんだかんだ言ってですよ。やはり食べられるものを植えたのです。ほら、このエッセイでもちょろっと書いたでしょ。さすがに546話ともなりますと、一体それが何話のことか調べるのも面倒なんですが、とにかく何話、何十話か前に書いたんですよ、息子が椿の花を女子にもらって、それを育てたい、という話から、せっかくだから何か食べられるもの植えたいわね、みたいな。
そしたらちょうどおあつらえ向きに学校からですね、「今年はこの中から好きなものを選んで植えてもらおうと思います」みたいなお知らせが来たんですよ。なんと柔軟な!
で、その肝心な『この中』が何だったのかちょっともう思い出せないんですが、息子はですね、大玉トマトに挑戦する、ということになりまして。
良いじゃん良いじゃん、トマト良いじゃん! 食べられるじゃん!
私だったら500%枯らす自信しかありませんけど、きっと息子なら収穫まで出来るはず!
そう信じて水やりする(旦那と息子が)こと数日。
まぁ、学校から持ってきた段階で実は生ってたんですけどね、大きなやつが2つと、プチトマトサイズのが1つ。それはそれは青々としてまして。
ただ、気になるのが、葉っぱが既に枯れ始めている、という点です。
少しずつトマトは赤くなっていくんですけど、私のイメージだと、『緑の葉っぱと真っ赤なトマト!』って感じなんですけど、えっ、もう既に駄目なんじゃ……?
が、しかし。
その大きなトマトはちゃんと真っ赤になったのです。おいおいマジかよ。葉っぱほぼ死んでるけど? そういうものなの、トマトって?
そんで食べてみたわけですけど、もう普通のトマトでしたね。成る程、私が抱いていた『緑の葉っぱと真っ赤なトマト!』みたいなアレは幻想だったんだ。そうかそうか。
で、きっと大きなトマト達に全部栄養をとられていたんだろうな、っていうプチトマトちゃんは、彼らがいなくなってから赤くなりました。
さすがは息子、いまのところ、2年連続でちゃんと育ってる!
とまぁ、そんなこんなで宇部家の夏休みは終了でございます。
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