第506話 需要があった、ってこと?
さてさて、見ると決めたら一直線、『エルム街の悪夢』パート2です。今回の副題は『フレディの復讐(Freddy's Revenge)』でございます。
今回もフレディさんはよくしゃべります。
もうね、しゃべることはわかりましたんでね、そこに言及しても仕方がないもんですから、別のことを書こうかと思うわけですけど。あっ、もちろんアレですよ? ネタバレなんてイヤーンという方は自己判断でブラウザバックしてくださいね。このエッセイ、例えばネタバレ回のタイトルに『※』をつけるですとか、そういう親切設計にはなっていないものですから、もう常に己の判断でお願いします。
というわけで、今回の宇部的注目ポイントです。
まず、主人公が男です。
これまで見てきたホラー作品はだいたい主役は女性だったんですよ。そんで、最後まで生き残るのも彼女。男の生存パターンとしては、その恋人とか、あるいは少年。そういうイメージだったわけです。
ところがどっこい、主役は男性。これあれかな、高校生とかなのかな。学校に通ってるのでたぶんハイスクールだとは思うんですけど、何せ大人っぽすぎて。大学生にも見えちゃうわけですよ。それはまぁ良いんです。主役が男だろうと何だろうと。
ホラー映画といえばですよ。
やはり外せないのが例のアレですよね。
アハーンなやつ。
13日の金曜日ではパイオツを拝まない回はなかったんじゃないかってくらいにぽろんぽろん出してましたから、最近の映画なら規制もある程度されてるかもですけど、ほら、80年代の映画ですからね? 私もまだバブバブ言ってる頃のやつですから。
ご安心ください、もちろんありますとも。
水戸黄門における由美かおるさんの入浴シーンみたいなものですからね。これがなかったらクレームものですよ。
ただね、こういうことを言っちゃう(書いちゃう)と男尊女卑? それともセクハラ? とにかくまぁ厄介なことになりそうなんですけども、今回、男性のヌードも出てくるんですよ。いや、待ってください。上半身くらいならこれまでも毎回出てますとも。だって彼女とアハンウフンしてるんですから。
オールヌードですわ。
普段はめっちゃ怖い先生のオールヌード。
さすがに×××は映りませんけど。お尻がね。おしり探偵さんが出てる。IQ
しかもその登場の仕方がとんでもないわけです。それ絶対あっち方面の需要ですよね? っていう。
不思議な力(もちろんフレディさんの)によって、両手を括られ、そのままずるずるーっと床の上を引きずられていくんですよ。向かう先はシャワールーム。主人公の彼が使用中のシャワールーム(ジム的な施設の)なのです!
そしてあれよあれよという間に真っ裸になった先生は個室のドアにびたっと固定されるわけです。安心してください、こちらに背中を向ける姿勢です。ただ、お尻は丸出しです! おしり探偵さーん!!
で、タオルでそのお尻をさんざんビンタされた挙げ句に爪でズバー! ですわ。尻ビンタの部分、本当に必要でした? いや、需要があったってことですよね? そうなんですね、監督さん?! だとしたら確実にそっちの方面ですよね? だって私、真っ裸のおっさんがお尻ペンペンされてるところ見て喜ぶ趣味ないもの!
そんで全体的に犠牲になるのが男です。あれ、ホラーってだいたいちょっとビッチな女の子から
でもまぁ、たまには女じゃなくて男がバッタバッタと殺られる作品があっても良いんじゃないでしょうか。ねぇ。
なんて思っていたんですけど、どうやらこれ、『エルム街の悪夢』シリーズの中でも評価の低いやつみたいですね。やはり皆さん可愛い女の子がキャー! っていう方が好きみたいです。
――私?
私はね、何でも良いんです。
何でも良いって言ったら語弊がありますけど。
いや、これくらいぶっ飛んでるくらいの方が「ハイ、尻ビンタよいしょォー!」みたいに盛り上がりますからね。ええ、私は大盛り上がりでしたとも。
あれ?
てことは私、真っ裸のおっさんがお尻ペンペンされてるところ見て喜ぶ趣味あるってことなんじゃ……?
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