第354話 そして新たな祭りが始まる

 100均って割と理性を失いがちになる場所じゃないです? 私だけかな。

 ちゃんと目的を持って入店したはずなんですけどね、あっ忘れてたこれもこれも! から始まって、あーこれあったら良いかもー、が加わって……と気付けば結構な量をかごに入れてたりして慌てて戻すんですよ。


 それでもまだ消耗品が多いのでそうそう無駄にはならないんですが。


 しかしほんと昨今の100均は侮れないなと思うのが、キッチンのアイディアグッズと食器類です。アイディアグッズはまぁ、あまり丈夫ではないので、すぐ壊れちゃったりするんですけどね。可愛いお弁当が作れたりするやつとか、「これがあったら素敵なママになれるかも……」みたいな幻想を抱いてつい買ってしまうんですね。お弁当持っていくことなんて、ワンシーズンに数回とかなのにね。


 そんで結局、ちまちま手の込んだ手作りよりも、何美味しかった? って聞いたら「コロッケ!(冷凍食品)」って答えが返って来ちゃったりするんですけど。うん、ウチの子達は正直者に育っているな、良いぞ!


 さて、自分の中で「これだけは手を出しちゃいけないもの」というものがありまして、それがですね、食器なわけです。


 100均の食器、めちゃくちゃ可愛いんですよ。君達、どうしてそう可愛いのよ。

 豚のお顔のマグカップとかね、独身時代無駄に3つくらい買いましたから。ただ、なんていうんですかね、本当にデフォルメされた豚のお顔に取っ手がついてる感じのやつなので、中が円筒になってないんですよ。お鼻の辺りとか、ボコってなってるんです。なので、ぶっちゃけ洗いづらい。だから職場に持ってって、小物とか入れてましたね。クリップとか。そうやって言い訳するんですよ、これはそういうののために買ったやつだから、って。


 でも、結婚したら、そういうバラの食器ってちょっと使いにくいんですよ。

 べ、別に旦那とお揃いが良いとか、そんなキャッキャウフフな理由じゃなくてですね、ほんともう純粋に? 見栄え的な? 料理を盛りつけた時の統一感っていうかね? ほんとそんな感じでですよ、そんな感じでちゃんとしたお皿を偶数枚そろえたりしたんですよ。


 その結果、独身時代にちょこちょこ集めてしまった100均の可愛い食器達(形も大きさもバラバラ)と、ちゃんとしたシンプル目の食器達(形や大きさ、デザインもある程度統一)が、我が家の大して大きくもない食器棚に混在しているわけです。


 でも、100均の食器達は、私の弱点を突いてくるんです。


『北欧調』

 

 もうこれがパワーワードなんですわ。『北海道産○○使用』くらいのパワー持ってるんですわ。何なのよ。北欧って何でこんなにオシャレなのよ。だからもう100均でも食器売り場には近付かないようにして何とかこれ以上食器を増やさないように心掛けているんですけど、そんな私にまたも悪魔が囁くわけです。


『ヤマザキ春のパン祭』と。


 これはね。

 これだけはまぁ特別っていうか。

 だってほら、パンを買った結果ね? シールがたまたま集まっちゃったっていうかね? そしたらただでもらえるっていうんだからね? それにほら、白いお皿だし、シンプルだし、あとすっごい丈夫なのよ、あれ。


 カクヨムコンというカクヨム最大の祭りが終わり、なんかちょっと寂しいな、次は何を目標に頑張れば良いんだろう、なんてしょんぼりしていたところに、今度は新たな奇祭が始まるわけです。


 そんなこんなで、『今回こそは2枚!』を目標に、日曜と水曜の夕方、ロイヤルブレッドを買う日々が始まります(祭りだからといってパンの回数を増やさないのが私の中のルール)。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る