心理的な距離を感じる瞬間

 語り手がよく知っていると考えているキャラの意外な一面を見たときなど、(一時的に)相手との心理的な距離が広がったことを表現するための技法。


1. 他人から見たような表現を用いる。(p442)「『義兄にいちゃん、おはよー』元気に声をかけてきたのは隣に住む年の離れた兄夫婦の娘、花子だ。彼女とはたまに朝出くわす。『あ』子犬のように駆けてきた彼女は俺の胸に顔を埋めるような仕草をした。もうすぐ十七才になる少女の、みずみずしい髪の匂いに、はっとさせられる。『ネクタイが緩んでるよ、だらしないなあ』彼女はそう言ってネクタイを思い切りきつく締め付けた」


 この技法を用いれば「花子のみずみずしい髪の匂いが見知らぬ少女のような印象を与えた」などと説明してしまうよりも、スマートに表現できる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る