論理的でない、感情的な争い

 議論ではなく、口げんかを描写するときに使える技法。「詭弁」で検索するとより詳しい説明が得られるだろう。


1. ある非難に直接答えず別の非難をもって対抗する。(p667)「遅刻するなって言うけど、先生だってこの間遅刻しただろ」


2. そのままあるいは少し変形して相手に返す。(p668)「嘘つくな、だって? お前もな」


3. 自分ではなく別の人が語るべきだとする。(p669)「そんなこと聞かれたって、知らねえよ。○○に聞けよ」


4. そうなったのは相手のせいだとする。(p669)「はあ? なんで最初からそう言ってくれなかったの?」


5. もっと悪いものもある、とする。(p671)「ちょっと一時停止しなかっただけだろ。なんで暴走族には黙ってるんだよ。そっち取り締まれよ」


6. 欠点を認めるが、もっと大きな美点があるとして開き直る。(p671)「いつも真面目に働いているんだから、ちょっとぐらい羽目を外したっていいだろ?」


7. 別の話題を出してはぐらかす。(p673)「そんなつまらないことにグチグチ言ってるんじゃないよ。それより宿題やったか?」


8. 黙殺する。(p674)

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