第2話 鏡の身

人生を残そう

名誉ではなく、祈りのような


僕らの生き様は

幾度の失敗と

ほんの一粒の成功のためだけに存在している


朝日と夕日、そして夜

得られる希望がある

失いつつ消えない希望がある

それは朝露の光となって戻るだろう


つかみそこねるな

私達の思い出は増えつづける

立ち止まるな

聖者の鐘に振り返ることのないように


いざ熾そう、我らは有限種である。

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