第322話 作者の善意

森博嗣さんのWシリーズを通読して、

作者の善意、というものを感じました。

作品は作者がおおよそ思った通りに書きます。

読者は作品を読んで、ここが良い、ここが悪い、と評価するわけで、

しかしそれは作者には、ほとんど届かない。

届くとしても、編集者との議論になる、という展開くらいしかないのでは。

作者はそれで生きているのなら、

読者の望むものを書く必要がある。

読者を無視して独走すると、収入がなくなってしまう。

作者はここで善意を発揮して、

読者に、どうにか答えを示そうとする。

Wシリーズはまさに、森博嗣さんの善意、

というか、誠意を感じました。

でも、ほとんどの読者は自然と作品を手にして、

良いの悪いの言いながら読むでしょう(^◇^;)





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