第205話 ゴミにも価値がある

ちょうど阿佐田哲也さんの文庫を読もうか、

と、だいぶ前に百円で買った本を、

引っ張り出しました。

日焼けも酷いし、ボロボロで、

百円でも高いくらいのゴミみたいな本ですが、

もちろん、僕の中ではゴミではない。

ただ、何も知らない人には、

ゴミなんでしょうね。

僕の趣味には含まれませんが、

レコードなんかもゴミになるかもしれませんし、

僕の持ち物のカセットテープやビデオテープは、

そのうちに再生する機械がなくなるか、

あるいはものすごく高価になり、

結果、ゴミ同然になるかもしれない。

面白いのは、例えば今から百年経って、

平成を振り返る、みたいな展開になった時、

僕の手元でゴミになっているカセットを、

誰かが気まぐれに再生すると、

歴史の闇に埋れた何かが、

ひょっこり顔を出すかもしれない、

という可能性。

ゴミこそ宝、ということも、

我が身に起こるかもしれません(^◇^;)





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る