第40話 相撲の理屈を考えてみる
相撲を見たことのある人は多いと思いますが、
素人にはよくわからないのではないかな、と感じます。
基礎の基礎をちょっと、文字にします。
相撲は右腕か左腕を相手の脇に差し込むか、
両腕とも差し込むか、というのが、
立ち合い、つまりハッキョイで体をぶつけた時に、
重要です。
白鵬の多い戦法は、右腕を差し込んで、左腕は相手の右腕の上から相手の回しを引きます。
これが右四つ左上手、と呼ばれる形。
一方、稀勢の里が最も力が出たのが、左腕を差し込み、右腕は相手の左腕の上から回しを引く。
こちらは左四つ右上手です。
両腕を差し込むと、もろ差し、と呼ばれ、
両腕で相手の両腕の上から回しを引くと、外四つと呼ばれますが、
外四つで勝てる力士は珍しいですね。
四つ相撲と呼ばれる、組む形を望む力士は、
自分の得意な方、力が出る方の腕を差すようにし、立ち合いで当たります。
白鵬と稀勢の里が当たるとなると、
白鵬の右腕と稀勢の里の左腕、
どちらが相手の腕の下に入るかがまず重要。
逆の腕も重要ですが、その辺はもっと複雑。
ちなみに、四つ相撲ではなく、
組まずに相手を押す相撲は、押し相撲、と呼ばれます。
貴景勝がこのタイプ。
みなさん、相撲の理屈、意外に奥深いんです。
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