第5話

オレの告白に対して、大和親方は何にも言わねぇで、いきなりキスしてきたんすよ。

それも舌をこうくねくね動かしながら、オレの舌に絡めてきて、窒息するかと思うくれぇの力でオレの舌を吸い上げてくるんすよ。

オレ、もうそれだけでイキそうになっちまって

「親方、ヤベーっす イキそうっす」って、言ったんすよ。

そしたら、親方は

「まだ、イクなよな!まだ、まだこれからだぜ。体拭いてワシの部屋へいこうぜ」

って、言ったんすよ。


親方の部屋は、オレのと違ってかなり広くて 色んなもんが置いてあったっす。

中でも目をひいたのは、セミダブル以上はありそうなベッドだったっす。

「颯太、着てるもん全部脱いでここに寝転がれや」

オレ、言われた通りにしたっすよ。そしたら、親方も着てたもん全部脱ぎ捨てて、ベッドに寝転がってるオレの上に覆いかぶさってきて、こう言ったっす。

「俺はな、颯太。お前がウチに来た時から、お前が男好きだってわかってたんだぜ。だから、いつお前が俺に告ってくるか待ち構えてたんだけどよぉ。焦らせやがってよ」

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