50. その名


 そのように生きて、悟って、死んだ彼に、光をくれたのもまた神々であった。冥府で鬱鬱とした日々を過ごしていた彼の下に、舞い込んだ緊急招集令状。


『我らを信ずる者は集うべし。万物を黒白こくびゃくの地平へと帰す破壊の龍神が、再びその姿を現ぜり』。つまりは、テュフォーンの襲来である。


 何事も惰性で行うようになっていた彼は、嫌々ながらも討伐軍に参加した。しかし……かの魔神の引き起こしたオリュンポス山の惨状を見たとき。彼の心に、忘れていた正義の炎がふたたび燃え上がったのである。


 戦った。必死に戦った。イオバテス王のもとで働いた頃に経験した攻城戦などの知識を駆使し、数多の神器の力も借りて、皆で協力して、ようやくテュフォーンを撃退に追い込んだ。


 その時、彼は数千年ぶりに「達成感」というものをおぼえた。使命に生き、使命を果たした「達成感」。それが彼の精神に、ふたたび生命を吹き戻した。


 久々におぼえた感情だった。何かを成し遂げるという幸福。必死で戦ううちに、いつのまにかオリュンポスの神々のことをふたたび信頼・信仰するようにもなっていた。たった一度の戦いで彼は精神的に蘇った。ちなみに、その際の指揮官が手塩テセウスであった。勇敢にして聡明な彼の下で戦ったことが、籠愛の魂に生気を取り戻したことは疑いようもない。


 それ以後、彼は「使命」というものを信じはじめた。人には誰しも、超越的存在 (あるいは「世界」そのもの)によって定められた「使命」というものが存在するのではないか。それは一つと限らず、こまごまと身の回りに存在している。何かを成し遂げて、それを「楽しい」と感じること。それを「幸福」と感じられるもの、その行為こそがその人間の使命なのではないか、と。


 通常の魂は命を失った場合、一定期間を経てから転生する。そのたびに「使命」はリセットされる。しかし籠愛は、オリュンポスの神々によって「英雄」の称号を授かった。それはつまり、神々のために永遠に戦い続けるということ。そしてそれが、己の使命となるということである。ある種の「枷」とも言えるこの制度だが、籠愛にとっては、神々のために戦うことは。「幸福」であった。それこそが自分の使命であると、彼は死後数千年にしてようやく自覚した。


「使命」とは「命を使う」と書く。その達成のためならば死んでも構わないもの、むしろそれこそが自分の生きる目的であるもの。それを使命と呼ぶ。その考えに依って、籠愛は使命のためにを惜しまない。誰の命が失われるのも悲しい、だが自分だけは、自分の命だけは、どうなろうと、構わない。




 ……で、あればこそ。




(今、頭上を舞う黒き翼の女怪を、命を賭してでも葬らないわけにはいかない)


 ここでエキドナに背を向ければ、彼女の奇襲・奇策に不意に仕留められてしまうやも知れない。となると、本命たるキマイラの鎮静化が達成できない。それでは、籠愛は「使命」を果たせない。まず先に、エキドナの命を摘んでおかなくてはならない。


 この柚葉市凍結という重大な事態を収束させるのはおのれである。それはキマイラの討伐によってなされる。それこそが己の使命である。それは断じて、宿敵の力を借りて達成されるものなどではない。



 が……しかし。



「……上官の命令とあらば、仕方ないか」


 優先すべきは「任務」の遂行であり、「使命」ではない。そして前者に最適な方策であるのは、司令官たる手塩の命令に従うこと。個人的感情は、そこに差し挟んではいけない。

 今籠愛が行うべきは、手塩の方針に従って怪原恵奈と和解し、その後の指示を待つこと。腑に落ちないが、最もすべきことはそれだ。


 半ばあきらめにも近い考えに至り、ふたたび上昇しかけた時。




「追って来ないのかしら? "空の英雄"も、案外腰抜けなのね!」




(……安い挑発だ)


 地の底から響くような声が、空の果てから届いてくる。怪物がゆえの声量……いや、局所的に声を届かせる技術だろう。……が、あれほどあからさまな誘いは、みずから『罠がある』と申告しているようなもの。策士として知られる彼女としては、珍しい悪手だ。

 ……だが、向こうから声をかけてきたのは好都合。納得はいかないが、和解を彼女に伝えることができる。


 しかし……次の瞬間。籠愛は、彼女のに乗らざるを得なくなった。



「その調子では、冥府の弟さんも悲しむのではないかしら……?」



「……何?」



 ぴたり、と。籠愛の動きが止まった。



「貴様……今、何と言った」


 もはや恵奈との距離は500m近く離れている。いくら恵奈が超人的聴力をそなえているとはいえ、籠愛の微かなつぶやきは恵奈に届かない。


 だが。そう問わずには、いられなかった。



「……今、何と言ったんだと聞いている!!」



 大声で叫ぶと、すぐさま反応が返る。


「ベレロフォン、よ。何度でも言ってあげるわ、ベレロス殺しベレロフォン! 弟を殺す兄なんて、許されないわね? 尊属殺害……わたしたち怪物の社会でも眉をひそめる罪だわ。そのうえ罰も受けずに国を逃げ出すなんて、とんだ腰抜け。おまえなんて英雄でもなんでもないわ。ただの臆病な人殺しよ、ベレロフォン」


「き……さま……」


 びき、びき、と。籠愛のひたいに血管が浮く。


 は、籠愛の『地雷』だった。かつて己が犯した罪。弟殺しの罪。触れてはならない忌まわしき記憶を示す名、幾度となく人々に蔑まれて呼ばれたその名を、恵奈は真っ向から彼にぶつけたのだ。


「わた、しは……わたしの名は、ヒッポノオスだ……!」


「いいえ、そんな名はおまえには贅沢ぜいたくよ。あなたごとき、永遠に汚名で呼ばれればいいのだわ! ……知っていて? この現代、おまえはそちらの名で呼ばれているの。


 ああ、英雄の風上にもおけないベレロフォン。神々がおまえを『英雄』として選んだ理由がわからないわ。おまえにそんな資格があるはずないのに。だっておまえは、弟殺しベレロフォンなんだから」



「きさま……その……



 でわたしを呼ぶなアァ――――ッ!!!!」



 翔んだ。いや、走った。空を駆けた。そのあたりの具体的なことはわからない。とかく籠愛は、己に可能な全ての能力を振り絞って急上昇した。下手をすれば自分の身体すら斬り飛ばしかねない勢いで、『上昇アップ気流ドラフト』を吹かせた。


「誰にも……もう誰にもその名は呼ばせないッ! あれはだ! だったんだ! 俺は悪くない……俺は、悪くないんだアァ――ッ!」


 一心不乱。彼は飛んだ。許すまじきその名を呼んだ女怪に、怒りの鉄槌を下すため。一刻も早く、蘇ったかつての悪夢を払拭するため。ただひたすらに、飛んだ。


 豪雪を風で払いのけ、ものの数秒で籠愛は恵奈に追い付く。『風刃ランブリング・領域フェザーボール』はすでに展開されており、あとは体当たりをするだけで恵奈は細切れになる。


 しかし、恵奈の翼も飾りではない。くるくると複雑に旋回しながら、ギリギリ籠愛に追い付かれない距離で器用に上昇していく。



「ッ……ちょこまかとっ!」



 激昂した籠愛が、さらに気流を噴かせようとしたとき。




 突如、喀血かっけつ




「っ……!? ごほっ……」



 急に咳き込んだ籠愛。その口から零れたのは、紅い血と唾液がまざったたんであった。



「な、なにが……!?」



 途端、肺に走る激痛。焼けただれるように痛む気管。



「がはっ……」



 籠愛が咳き込むたびに、周囲の気流が乱れる。異能力の操作は術者の精神状態に強く影響されるため、滞空や『風刃ランブリング・領域フェザーボール』の維持が難しくなってきたのだ。



「き、きさま……。何を、した……!?」



 血を口から垂らしながらも、籠愛は上方の恵奈を睨みつけた。


 すると。それに応えるかのように、恵奈がばらばらとを落とす。



「……?」



 とっさに籠愛は、風でそれらを弾き返す。あらぬ方向に落下していったそれらは、中身のないガラスの試験管だった。



「こ……れ、は……? ごほっ、ごほっ」



 混乱する籠愛。が、咳は、肺の腑を襲う激痛は、ますます酷くなるばかり。

 そのようすを見下ろす恵奈が嘲笑した。



「綺羅ちゃんの能力にも、感謝すべきかしら……おかげで、気づかれずにことができたわ」

「……ばら、撒く、だと……」



 怒りの形相でめつける籠愛に、恵奈は前髪にかかった粉雪を払ってこたえる。



「ええ、そうよ。今落としたのは、ヒュドラ吹羅ちゃんの毒の粉末が入っていた試験管……それを私は、逃げながらも上から撒いていたわけ。

 いくら『風の壁』を展開しているといっても、どこかに呼吸のための空気を取り入れる『穴』があるはずでしょう? 極小の粉であれば、あなたも気づかず取り入れてしまうんじゃないかと思ってね」


「なっ……!」


 籠愛はぎょっとした。確かに、それは『風刃ランブリング・領域フェザーボール』の唯一の弱点であった。


『風の壁』とはすなわち『空気の壁』である。が、それが向かってくるものを切り刻むよう、外側に向かって吹いている以上、実質的には四方を密閉されているのと同じこと。そのため、どうしても『外の空気を取り込む気流』が必要になる。


『酸素だけ取り込む』ということも可能だが、純粋な酸素は人体にとって毒となる。そのため、籠愛は大雑把おおざっぱに辺りの空気を取り入れていたのだが、肉弾戦が主流の恵奈にその弱点を突かれるとは想像もしていなかった。



「もしも今日の空が気持ちいいくらい快晴だったら、こんなものを撒いたところですぐに気づかれたでしょう。けど……ほら」



 そう言うと、恵奈は手の平に落ちた雪を、指先で撫でた。



「綺羅ちゃんが能力を暴走させたことで、この辺りの気温は急激に低下した。それによって、局所的に巨大な低気圧が発生、この降雪を招いた……今はそれほど降っていないけれど、そのうちひどくなるわ。そしてこの『雪』が、白い粉をうまく隠してくれた」



 ふう、と。恵奈は手の平の雪を吹く。ひらり、はらり、其れは舞い落ち、周りの降雪に混じって分からなくなった。



「そして……毒で弱ったあなたの『壁』じゃ、わたしの紫晶アメジストは止められない」




「……っ!」



 その物言いから察した籠愛は、先ほどと同じように、飛来するモノを風で防ごうとした。

 しかし。



「!!」



 その暗器、その宝石、その刃は。向かい風を切り裂き、『空気の支配者エア・ドミネイター』の効果圏内への門を軽々とこじ開けた。さながら破瓜はきゅうのように。ぎちぎちと阻まれたようでいて、いともあっけなく。



 ドス、と。籠愛の左胸に、薄緑色の刃が突き立った。



「が、あっ……!」



 どくどくと。心臓から、赤く溶けた鉄のように熱い血が流れ出る感覚が。どろどろ、皮膚の中を、内臓を染め上げる感覚が。肺が腐り落ちるような痛みとともに。


 さらに立て続け、一、二、三。刃が籠愛の身体をえぐる。左腕、右脚、そして腹のど真ん中。突き刺さる度に籠愛は咳き込み、その度に風が暴れた。



「くっ……う」



 ついに『上昇気流』を維持できなくなった籠愛は、ふら、ふら、と頭を前後させたかと思うと、ふらりと宙で倒れた。



(ま……まだ、だ……)



 しかして、籠愛はまだ闘志をうしなっていない。

 ブレザーの左胸ポケット。そこに、万能の霊薬・ネクタルの瓶が3本残っていた。本来は1人3本、そこに蘭子が返却したものを手塩・麗華・籠愛の3人で分けて、1人4本ずつ持っていた。1本を恵奈との交渉時に破壊されたので、残ったのは3本。


 今、それらの瓶が入った左胸に、聖金属オリハルコンの刃が突き刺さっている。それによって瓶が割れ、薬が服の繊維からしみ出していた。


 籠愛の身体はいま、ギリシャ神話最強の毒と謳われるヒュドラの毒に蝕まれ、かつ身体には4本のナイフが突き刺さっている。しかし、服の繊維にしみ出したネクタルを皮膚や血管から直接摂取できれば、傷はたちどころに塞がり、毒は解毒される(もちろん、暗器を抜く必要はあるが)。


 万能の霊薬・ネクタルは、傷口に塗ればあらゆる負傷を治し、飲めばあらゆる病や毒を完治・解毒させる。たとえ強力なヒュドラの毒であろうとそれは同じ。天界の衆生の盃を満たす秘薬の前では、一介の怪物の猛毒など、クロアリの蟻酸にも劣る。


 痛む肺をどうにか膨らませ、震える手で籠愛は左胸の宝石剣を抜いた。瞬間、噴水のように血が噴き出したが、それもすぐに塞がっていく。


 ネクタルによる治癒は瞬時である。これは、『魂』の内部に、肉体の新たなパーツを創造するようはたらきかけ、それを人界に取り出して結合させる薬だからだ。病に対しては、患部と同じパーツを魂の中で新しく創造し、患部を魂の中に転送して、代わりに創造したパーツをはめこむ。結合の際にはネクタルが接着剤の役割を果たし、そのまま肉体に同化するため、痛みも無い。


 これほどの薬を、神々はどうやって開発したのか……籠愛は不思議で仕方なかったが、今は態勢を立て直すことだけ考えるべきだと判断し、すぐに疑問を捨て去った。



「ふ……もう、すぐだ……」



 他の暗器も全て引き抜いた。地面まではまだ100mほどある。そこに叩き付けられるまでに、傷も毒も全て消えるはずだ。



「すぐに、貴様に追い付いてやる……今度は、『通気口』を開けるようなヘマはしない……息つく暇もなく、ザン切りにしてくれる」



 1秒、2秒。だんだんと筋線維が繋がっていくのを感じる。途切れた血の流れが、元に戻ってゆく。胸の、肺腑の痛みが、徐々に消えていく。



「よしッ……!」



 もう十分だ、と判断し、籠愛が再び『上昇アップ気流ドラフト』を吹かせたとき。






 熱。






「っ……?」



 何か。ほとばしるような強い『熱』が、籠愛の身体を駆け抜けた。



 その『予感』は、以前にも籠愛が感じたことのあるものであった。だが、それがいつだったのか思い出せない。この焦燥、この腹の底から湧きあがるようなざわつき。果たしてそれは、いつ感じたものだったか。

 そう、思考を巡らせた次の瞬間――






 バチリ。






 目の前が真白まっしろくなる。皮膚が泡立つ。黒く焦げる。身体の内と外から、籠愛の肉体すべてが瞬時に熱され、灼き焦がされる。



「ごはあっ!?」



 籠愛の腹部が、突然破裂した。同時に、腕も、太腿も、胸も、眼球までも。


 視界が真っ暗になる。鈍く肉の焼ける異臭と、体中に走るひりひりとした痛みだけが、彼に残された感覚だった。


 ――だが、知っている。この感覚は、が知らなくとも、魂がっている。




(か……雷、だと……)




 そう。前世において、天界に至ろうとした彼に下された、最高神ゼウスの雷霆らいてい。それと同じ熱が、彼の全身を撃ったのだ。


 生物に雷が落ちると、体内の水分が熱によって膨張し、爆発が起きる。落雷を受けた木が真っ二つに裂ける現象などがそれだ。しかし、通常の人間に雷が落ちたとしても、木と違って人体は電気を通しやすいので地面に電気が逃げる。

 だが……いま、籠愛は空中に居る。すなわち、電気の逃げる先がない。前世では乗っていたペガサスにも電流が逃げ、人体破裂にまでは至らなかったが、今回はそのペガサスも居ない。



 なぜ、なぜこのタイミングで雷が。空中の自分に命中するなどという、が。



 そう考えかけて、籠愛はそれがでないことを悟る。



「こ……これ、か……?」



 右手にまだ持ったままの、血に濡れた宝石の暗器。その刃に使われる聖金属・オリハルコンは、高い誘電率をもつ。


 さらに頭上には、黒々とした巨大積乱雲。低気圧によって発生したものだ。それらの条件が合わさって、落雷を呼び寄せたのだ。


 しかし、そうだとしたら、さらに多くの暗器をもつ恵奈に雷は誘導されていたはず。……が、彼女の気配は遠い空中に止まっている。

 ……どうやら恵奈は、すでにこの暗器を使い切っていたらしい。籠愛が落下するにあたり、暗器を腰巻に繋げるワイヤーも切り離していたようだ。



「な、なぜ……。なぜ、私が……」



 ひとつの疑問が解決されても、籠愛の心からは困惑が消えなかった。



 なぜ。なぜ、神の意思のままに使命を果たそうとした自分が、このような仕打ちを受けなくてはならないのか。自分は「善」なるもののために生きていたはずだ。自分のなすことに落ち度は無かった。たとえ指揮官が一時的な和解を選んだとしても、あの怪物どもはいずれ消し去らなければならなかった。特に、己をあの汚名で呼んだ畜生などは、1秒も生きていることは許されない。たとえ怒りに任せてエキドナを殺していたとしても、それは功績であり、よくぞ敵の首魁を討ったと、神々に褒められてしかるべきだ。



(私は……私の、存在とは……)



 己の存在意義とは。いったい何であったのか。善なるものに与する者、つまり実質的に善そのものであるはずの己が、なぜこのような不運によって敗北するのか。己の敗北は、天が善なるものを善と認めないことの証左ではないか。ならば己のしてきたことは何だったのか? 己が善と信じたものは何だったのか? 天の神こそが悪で、あの化け物共が善だったとでもいうのだろうか。いや、そんなことがあるはずはない。では、なぜ己は負けた? 「正義が勝つ」のがあるべき世界の姿だ。だというのに己はなぜ負けた? 「善」とは何だ? 「悪」とは何だ?


 分からない。何も、分からない。



「わたしには……わからない……」



 禍禍まがまがしく渦巻く曇天の中、ふいに風が強く吹き。豪雪のカーテンが、五体不満足となった青年の身体を覆い隠した。

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