自分替え

3番線に電車が滑り込む。

海からの潮風が、プリーツのとれかけた夏服のスカートを揺らした。

いつも、衣替えは緊張する。

周りと合わせて、私はひっそりと制服を替える。

寒くなって枯れる野花のように緩やかに変われたら。

季節の変わり目は、そう思ってやまない。



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