第1話への応援コメント
拝読している途中で菊池寛の『藤十郎の恋』を思い出し、読了して、菊池寛の短編は迫力があったと思いました。ごめんなさいね。
『藤十郎の恋』の主人公は密通ものの演目の演技の完成の為に、人妻一人を自殺に追い込み、芸の肥やしと開き直りがありましたが、罪深さを背負っているかのような悲壮感が漂っていました。
この作品の主人公、単に若いと言っていいのか、小説を書いているという割には、想像力の方向がいささか偏っていると感じさせます。
モデル小説、或いは創作の為に試してみる、それで芸術家から傷付けられたという人たちは多数存在しているでしょう。主人公の若さと好奇心で、これから何を完成しうるか、何も成せないような気がします。
アセクシャル、同性愛者に偏見を持っていないと自分は思っていますが、それはみちるが指摘してきた傲慢なのだろうかと、考えされられます。
作者からの返信
ありがとうございます。厚みのある感情を書けないのは私の未熟さ故ですね 笑
今回はわざと読んでいる人のカンに触るような、嫌われるような主人公を描いてみました。完璧な善人を描くよりも、人間の嫌な面を取り出して書くことは不思議と楽しいものでした。
第1話への応援コメント
普段とは違う立場の主人公でしたね。私は、あえてそう作ったのだと考えました。多くの過去作品の主人公が嫌悪するような主人公の態度を描いた意欲作だと感じます。
身体の質感は相変わらず繊細に丁寧に描写されていて、特に優れている点だと思います。
作者からの返信
ありがとうございます。
主人公の嫌なところは意識していたところだったので嬉しいです。