フィロソフィー

 中学生か高校生ぐらいの少年二人が自転車で信号を待っている。


 男はすぐ後ろで会話に耳を傾けていた。


 「明日からまた学校かー。一週間きついなー」


 「なー。授業と部活で社会人よりも拘束時間長いよな」


 言われてみればそうかもしれない、と男は思った。部活動なんかは遅いと20時をまたぐことだってある。運動系であれば尚更だろう。


 「でも、月曜はやっぱ気持ち的にキツイけどさ。何だかんだで一週間経つの早いよな」


 「それは思う!結局友達と会うから楽しいんだよ」


 それを聞いた男は安堵した。


 一見、不自由だと思っていることの中にも確かに自由が存在する。彼らは学校という束縛の中でかけがえのないものを見つけていくのだろう。


 そして大人になってからその大切さを知るのである。不自由がゆえに自由を感じることができるのだと。


 フィロソフィー。

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