‡
丹堂妙乃様へ。
前略。それでは、月溶湯のお店には、次の木曜日に行くのはどうでしょうか。
月の環を見つけられたのですね。あの未言も、知っていても見つけられる人と見つけられない人がいるので、丹堂さんはとても幸運な方ですね。
未言屋店主は、目が悪く、眼鏡がないと日常生活もまともに送れなかったそうです。視力ではなく、物事を見出す感性がとても鋭かったのでしょう。
月の環は、店主の思い入れが強い未言だったそうです。なんでも、エンゲージリングは月の環がいいと常々言っていたとか。なんというか、ロマンチストな人ですね。
それはともかく、丹堂さんが未言に触れて幸せを感じてくださっているなら、こんなに嬉しいことはありません。これからもお互いに素敵な未言ライフを過ごしていきたいですね。草々。
三栗隆文
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます