男は野獣、女は蜜

「こんばんわ~。三河屋ですぅ~」

 ↓

「お茶飲みたいわけじゃないでしょう奥さん~」

 余の中とは恐ろしいものである。あの優しい三河屋さんでさえ野獣と化す。男とはげに恐ろしき獣である。まことちんちんで物事を考える異形である。私はおばあちゃんから散々聞かされてきました。私自身も痛い目見ました。

 そんな短いスカート履く方が悪い? うなじ見せて誘ってるんだろう?

 甘いわ! 誘った上で油断させてぶっ殺す! それがおなごの生き方じゃ!

 女の人生にも武士道があるのじゃ! 戦国の世が来た。私の心の中にも一つの戦国がある。現代日本はパラダイスだ。

 男子諸君よ。諸君らが自らを武士と思うなら、大和おのことしての誇りを全うしたいなら、剣を取れ。くだらない女などの尻を追っかけちゃいけない。

 気骨ある好男児ならば、良い女は向こうからいくらでも寄ってくるものぞ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る