初陣

「んっ、んむぅっ、んちゅっ……❤」

「んっ、んんんっ……!」


 カメリア宮殿の一室。


 そこでは、青い髪をツインテールに纏めた少女と、金髪を短く纏めた少女が、互いに唇を重ね、舌を絡めていた。

 ……いや、それだけではない。


 青い髪をたなびかせた少女は、金髪の少女に頬ずりし、加えて股間をも弄ぶ。

 銀髪をたなびかせた少女は、金髪の少女の太ももやふくらはぎを、丹念に撫でる。

 銀髪に狐の耳と尻尾を有する少女は、金髪の少女――ララ――の臀部や腰回りを、じっくりと撫でている。


 そう。

 ここは、爛れた宴の会場であった。


---


 そもそも。

 こうなったのは、ツインテールの少女――シュシュ――の一言が、原因であった。


「皆様、わたくしもララ殿下とイチャイチャしたいですわ!」


 まず最初に反応したのは、青い髪をたなびかせた少女――ヴァイス――である。


「では、捕まえ方をお教えしますわ」


 次に反応したのは、銀髪をたなびかせた少女――ブランシュ――だ。


「念話で、叔母様に語り掛けるのです。

『助けて下さい、ララ殿下』と」


 さらに、銀髪に狐の耳と尻尾を有する少女――グレイス――が、ダメ押しとばかりに告げた。


「後は一息に襲い掛かれば、大叔母様は雰囲気に流され始めますわ。

 そこで、思う存分……うふふ」

「ありがとうございます!」


 そこまで聞いたシュシュは、いてもたってもいられず、教えられた手段を実行した。


「どうした、シュヴァルツシュヴェーアト殿下!?」


 ホイホイと引っかかったララを待ち構えていたのは、野獣の眼光をした、四人の巨乳娘であった。


---


「んんっ、やぁ、らめっ……」


 そういうわけで、ララは現在、執拗に全身を弄ばれていた。


「あら、ツルッツルですわねぇ~❤

 私と同様に、しっかりお手入れされているのですか?❤」


 ヴァイスはスカートをギリギリまで捲る。


「ふふっ、叔母様、激しく感じて……❤」


 ブランシュはララの大切な、特に敏感な箇所を何度もソフトタッチする。


「はい、シュシュ殿下。

 うふふ、叔母様、ぺろぺろ❤」


 グレイスはシュシュに何かを渡しつつ、ララの鼠径部を舐め始める。


 そして。


「ほら、ララ殿下……❤

 たっぷり、堪能なさってくださいね?❤」


 シュシュはララのスカートをどけると、何かをララの体内に侵入させた。


「んんぁあああああっ!?❤」


 普段感じえない感覚に、ララは悲鳴を上げたのであった。


「ふふ、兄卑のアレをかたどったこの特製――は、どうでしょうか?

 ララ殿下❤」

「やあっ、何っ、これっ、しゅごぃいっ」


 シュシュの言葉攻めも、今のララには通じていない。

 ララは快楽に身を任せ、ひたすらなすがままにされていた。


---


 数時間後。


「はぁっ、はぁっ……❤」


 ララはぐったりしながら、四人の胸に包まれて眠っていたのである。

 その様子を見たシュシュは、一言、こう言った。


「これで、わたくしもララ殿下を愛でたのですね」


 後にはただ、熱気の余韻と、荒い呼吸と、五人のあられもない姿があったのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る