続きのない物語
一時のトキ
親切な狩人 邦夫
「三郎じいちゃん、肩もむよ」
「いつもすまないね」
邦夫はよく三郎の家に行き、世話を焼く。
「ところで『地獄への道は善意で舗装されている』って知ってるかな?」
突然の質問に困惑した表情で、邦夫は横に首を振った。
「そうかい、ただね、君がいつも善意をくれるおかげで、おじいちゃんの体が地獄とツナガッテシマッタヨオォォ」
頭から角が生え、肌が赤に変わり、不気味な光が目に宿る。三郎は地獄の悪魔となった!
「正体を現したか!」
善意にさらされ続けた悪魔は人の形を保てない。邦夫は悪魔らしき人物に善意をかけていたのだ。
「コロナビールを喰らえ!」
邦夫は聖水の入ったビール瓶で悪魔の頭部を殴打!ビール瓶が割れ、聖水がばら撒かれる!物理的衝撃と聖水の魔力により悪魔は瀕死。だが絶命するまで割れたビール瓶で悪魔を刺す。
──
「おばあちゃん、席ゆずるよ」
「いつもありがとねぇ」
邦夫は今日も人に親切。ただの善意か、はたまた……
【続く】
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