(モノローグ・ジュノ)ジュノの覚悟
バイエルン様とダンジョンに向けて出陣するにあたり、サラサが俺たち3人にお守りだといって毒耐性が付与されたブレスレットをプレゼントしてくれた。
俺は素直に嬉しかった。本当に俺たちのことを心配してくれている。
でも、マルゴの事を見る視線が、心配するという気持ちの温度が、俺やケイゴとは違う色をしていることに気がついてしまった。
なので、このお守りのプレゼントも単なる照れ隠し。
本当はマルゴにだけプレゼントしたかったのではないかという、吐き気がするような醜い気持ちが湧き上がってくるのをとめられなかった。
俺は本気で自己嫌悪に陥った。
絶対にそんなことはないのに。
サラサは本気で俺やケイゴのことも心配しているのに。
3人とも本当に心の優しい気の良いやつらだ。そんなことはわかりきっている。
殆ど毎日のようにケイゴの家で飲んで笑って馬鹿騒ぎして、たまには泣き上戸になってみたり。
こんな関係、きっと一生のうちに二度とない。
俺の大切な宝物だ。
ああ、なんで恋なんてしたんだろうなあ……。
いくら自分で恋心を封印すると思っても、燻り続けてなくなりやしない。
だったらせめて、愛おしいあの人を悲しませないように、絶対にマルゴだけは生きて戦場から帰す。
……俺はそう誓った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでお読みいただきありがとうございました。
マルゴ、サラサ、ジュノの恋愛模様。他人の心に敏感な主人公なら……。
(作者のモチベになりますので本作が気に入ったら、☆、♡、お気に入り登録、応援コメントよろしくお願いします🐉 書籍、コミック、ニコニコ漫画での連載も宜しくです🐕)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます