k-53

 翌朝、アッシュに顔を足でタシタシされて目が覚める。アッシュの水のお皿が空だ。「水をくれ~(怒)」ということだね。しばらく、アッシュを構って遊ぶ。


 最近はまっているのは『ベートーベン』という遊びだ。


 アッシュを後ろから抱っこして、俺は指揮者の振りをして、運命を歌うとアッシュもそれに合わせてアオオーン! と歌ってくれるのだ。可愛い。


 さて、訓練だ。


 ロシナンテ(馬)と鶏にエサを上げ。外に作った訓練場所に移動。アッシュも流石にアンクルスネアにひっかかるとは思えないが、念のため一緒に抱っこして連れて行く。


 今日は体術の訓練も追加だ。実戦を意識して、昨日作成した足防具を装備して足刀蹴りの練習をする。木で作った的が良い感じで割れた。結構な威力だ。



『個体名:奥田圭吾はスキル足刀蹴りLv2を取得しました』



 さて、良い汗をかいたところで朝食だ。


 朝食はハーブ鶏の生卵、パン、干し肉、イレーヌ薬草のお茶。生卵はやはり新鮮なのが美味い。あとは、植えていたジャガイモが取れたのでふかし芋にして食った。ジャガイモは常温で日持ちするのが良い。



 10:00

 今日は燻製卵と燻製肉を作ることにした。


 燻す時間は暇なので、酒をチビチビやりながら。まあ、こういう生活に憧れて農家に隠居したのである。


 できた、燻製をそのまま口に運びつつ、洗って天日干しにした、麻袋のようなものにつめていく。保存食というよりは、マルゴへのおみやげだ。



 16:00

 馬車に燻製、ハーブ鶏を2羽、収穫したジャガイモを乗せて町へ向かった。もちろん、アッシュも一緒だ。



 17:00

 途中で酒を買って、マルゴの店に入った。


 劣鉄製のファイアダガーを三本作ってきたので、マルゴに渡した。火をお手軽に起こせる便利グッズとして、武器以外の用途としても人気が出ているらしい。俺は劣鉄製のダガーをマルゴからまた数本融通してもらった。


 商売の話はそこそこに、俺の持ってきた酒とハーブ鶏、燻製にマルゴの目は釘付けだ。


 俺の育てたハーブ鶏は、この町では卵もろとも評判の一品になっているらしい。鶏のエサに薬草を混ぜるなんてことをしているのは、俺くらいなものだろう。


 マルゴは、もうどうせ客なんかこないと店を閉めだした。俺も人のことは言えないが駄目な大人である。


 丁度、ジュノがマルゴの店に剣を研ぎに出しに来ていたので彼も誘い、どうせならとサラサも呼ぶことにした。


 ジュノがサラサを呼んで来ている間に、俺が鍛冶場の砥石と研磨石を借りてジュノの剣を研いでやった。マルゴは焼き鳥の準備だ。頭が既に飲み会モードになっている。


 サラサは、ニンニクや野菜など、焼き鳥と一緒に焼くと美味しそうなものを持参してきてくれた。そして、四人は一緒に鍛冶場の火を使って焼き鳥をしながら酒を飲んだ。


 アッシュはマルゴにお手をして、焼き鳥をねだっていたよ。俺たちは楽しい焼き鳥パーティの時間を過ごした。



 22:00

 長居しすぎた。俺たち四人はパーティの後片付けをした後、お開きとした。余りものは皆で分けて持ち帰った。蒼い満月と透き通るような満天の星空が綺麗な夜だった。


 23:00

 帰宅。いつもなら寝ている時間だ。アッシュがスピースピーと寝息を立てている。おなか一杯だもんな。俺も眠いよ。


 おねむのアッシュを布団まで運ぶ。俺は、濡れタオルで体の汗をぬぐってから、布団に潜り込んだ。おやすみなさい。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 みなさんこんにちは! ここまでお読み頂きありがとうございます。


 アッシュとイチャイチャするケイゴでした。ベートーベンは作者が愛犬のポメラニアンと実際に一緒にやっていた遊びになります。


(作者のモチベになりますので本作が気に入ったら、☆、♡、お気に入り登録、応援コメントよろしくお願いします🐉 書籍、コミック、ニコニコ漫画での連載も宜しくです🐕)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る