宇宙の果てから応答がくるほど、この世での孤独をやわらげてくれるものは、ないからね。

私自身ももちろんひとつの宇宙だし、私という宇宙はたぶん全容は私しか見渡せなくて、でもそれは人類たぶん例外なく、そう。ひとは、宇宙で、それは小宇宙ともいえるし、でもすべてだともいえる。

この宇宙にたくさんの宇宙がそうやって集まっていて、だから宇宙は人間という宇宙の寄り集まりだともいえると思うのだ。


相手の宇宙には敬意を払い、尊重すべき。だってその宇宙を私は見通すことができない。私に、私の宇宙があるということを最低限矜持とわきまえているのなら、相手の宇宙に想いを馳せて、その壮大さと神秘にうちのめされながら、そうやってかかわっていくべき。


などと、思うのですよ。

宇宙の果てから応答がくるほど、この世での孤独をやわらげてくれるものは、ないからね。

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