受験

彼氏エッセイ書いているとどうしても必然的に自分自身の高校時代の振り返りにもなるんだけど、ほんとに私受験をガチでやったんだなって。


社会において学歴なんか、と言うひとにはもしかしたら実感はないのかもしれないけど、受験というのは、あきらかに社会体験のひとつだよ。


だれしも苦労はあるということ承知でこんなこと言うけど、


周囲が遊んでいる時期に必死に机に喰らいついて、自分自身の不得手なところを直視して、その一点を取るために自分自身の脆弱性と向き合う、

あれが、戦いでなくてなんだというんだ。



もちろんみなが受験をすべきなんて思わない。し、楽をして進路を決めるというのはそれはそれで大変なことでもある、逆説的に。



でも、学歴なんかということを聞くたび、

ああ、そのひとはたぶんあの戦いを知らないんだな、って心の昏いところがいまだにちょっとだけジュッと、灼ける。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る