水縹(みはなだ)

どこまで続くのだろう

ボクを置いて 離れて広がっていく

ここにいないみたいに

この身体を通りすぎて 波紋は広がっていく


うそみたいだな まるで

濁った心と裏腹に 透き通ったここは

余計に 一人みたいだ

浮かび上がる波の影とボクの姿

見透かされてるんだ


あぁ、どうせならもっと

溶けていきやしないかな

この涙は いとも呆気なく

混じって分からなくなるのに

あぁ、どうせならいっそ

この身も醜いところも

綺麗にさらったりしないかな

水縹はいつだって

身体をなぞって撫でていく


頼りないボクのこの二つの足じゃ

掬われそうになるけど

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