運命の子

零れ落ちた人々

祈りは余白を彷徨う

センテンスの間に間に 

終われない物語

零れ落ちた人々



視線は文脈を探る

ハイコンテクスト ほら浮かび上がる

縁を結んで 縁を織って 縁を切って

どうか二人が救われますようにと

小さな天使のいたずら

誰かにとっては堕天使かも



崩れ落ちる世界

ハイソサエティ ほら気づいた

もう馬にも鹿にもなれない

物語の続きはすぐそこに



ポケットにしまっていた草の匂いと

とっておきの思い出を片手に



分節化された世界

意識の奥深くから蘇る

業の権化 思い出せ



零れ落ちた人々

祈りは余白を彷徨う

狐憑きハ何を思ふ



いつか詠まれるべき物語

すぐそこにある現実

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