世界の終わりを巡る詩

四十雀

諦観

左回りの時計を眺めながら鏡の前に立つ


手のひらの上 四季を浮かべて


歴史を俯瞰す


終わったはずの物語


二度と会うことのないきみ


自分を救えたのならもう十分


影はそう嘯く


神様が光を増すにつれ


よりいっそう深まる影


終わったはずの物語


終われなかった僕たちのピリオドは余白の上を彷徨う

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