一月下旬


睦月(1/31)


 小啄木鳥こげらが庭に来た。ジュウジュウとやや濁った声で鳴き、葉の落ちた木でドラミングをする。警戒心が強く、顔を出すとすぐに別の木へ飛んで行ってしまう。大きさは雀くらい。背中は黒と白の斑模様。とても可愛らしい。


 この季節になると庭に降りて来る小鳥の種類も多くなる。ひよどりは盛んに縄張りを警戒し、目白はその隙をついて蜜柑を吸う。四十雀しじゅうからも来るが、何故か鵯に追われるのはいつも目白。


 雉鳩きじばとが向こうの雑木林に飛んで行くのもよく見かける。雑木林の葉はもう完全に落ちて、夏にからすが掛けた巣が枝の間に浮かび上がって見える。枝の重なりが更に密になっているところがそれ。林冠にかなり近いところに営巣していたらしい。


 雀は地面に落ちたパン屑などを食べる。鵯も他に餌(果実)がなければ地面に降りて仕方なしと言った風に食べるが、優先度は低い。食べる餌が違うのだから放っておけば良いものを、鵯は雀までも追い立てる。卑しい鳥と充てられる所以か。


 鵯の威嚇は羽を体にくっ付けたまま、パタパタと震わせる。夏にはあまり見ない動作。二羽一緒に行動していることが多い。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る