2篇

――ある日、あなたのもとに不思議な手紙が届きました。開封してみると、精密な模様の入った便箋しか入っていません。綺麗だな、そう純粋に思いながら触れると、不思議な模様は光りだして音を紡ぎはじめました――


やっほ。過去の皆様?

私はね、玲奈ちゃんの魔法人格、里奈だよ。

実はね、元は私があの体の主人格だったの。

だけどね、玲奈に乗っ取られちゃってさ。

この危険性が知られる前にやっちゃったからさ、今は玲奈が私の振りしてやり過ごしてるのよ。わけわからない。

「魔法行使」

あっ、行かなくちゃ。

だって魔法人格だもの。やらなきゃいけないことはやるよ。


――ここまで聞いて、あなたは思い出しました。先程、「魔法行使」の声が聞こえたことを――

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