短い話
@mizuhao
140字ss
通勤
酷く垂れた頭は、今日も重たい体を引きずりながら鉄の塊へと入ってゆく。
足枷がないと分かっていてもこうも自由に飛べないのはなぜだろう。いつの間にか自由に捕えられ支配されていたとも気づかずに、ただいつもの流れに沿ってたわいもない日々を送るだけ。
頬を濡らした雫は、跡となって姿を見せようとしない。
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