ダブルクロス 変態ビルド集

キャラビルド

EA・LM対応ビルド

キュマイラ×ウロボロス【復讐の刃採用型・素手白兵アタッカー】

◆使用サプリメント

・基本ルールブック1

・基本ルールブック2

・上級ルールブック

・インフィニティコード

・エフェクトアーカイブ

・リンケージマインド

◆概要

「クロスブリード・復讐の刃特化構築」

　キュマイラのエフェクト《復讐の刃》は、リアクションを放棄する代わりに必中攻撃を放つことで、擬似的に複数回攻撃を実現する強力なエフェクトである。しかし組み合わせ不可だったり射程が至近だったりと、何かと使いづらさが目立つ。

　そこで、万能シンドロームたるウロボロスの力を借りて、ボスとタイマンで遠慮なくガチで殴り合うための構築がこちらの、復讐の刃採用型・素手白兵アタッカーである。

◆シンドローム

「キュマイラ×ウロボロス」

　ウロボロスはキュマイラに足りない、優秀な起点エフェクトや装甲無視などを余所から引っ張れるため、相性の良いクロスブリード先と言える。

　まあ、ウロボロスはあらゆるビルドに適正があるため、相性の良さもクソもないが。

◆ワークス・能力値・技能

「格闘家」

「肉体5・感覚1・精神2・社会1」

「初期技能のみ」

　今回は肉体にボーナスがあり、白兵技能に高い固定値を持つ「格闘家」を選択した。ほぼ同条件のワークスとしては「UGNチルドレンA」もある。命中についてはこれで十分なので、経験点の追加はない。

　無論、似た条件のワークスは腐るほどあるため、好みで選んでもらって構わない。

◆エフェクト

《完全獣化》 Lv1

　キュマイラの代名詞。

　命中ダイスはこれだけでも十分に稼げるので、レベルは1でいい。

《破壊の爪》 Lv1

　素手変更エフェクト。これも初期レベルで十分である。

《コンセントレイト：ウロボロス》 Lv2

　アタッカー御用達。

　何も言うことはない。

《原初の赤：一閃》 Lv1

　全力移動後にも殴れる、ハヌマーンのエフェクト。

　移動距離の確保と攻撃を兼ねるため、経験点の節約になる。離脱はできないが、どうせボスしか殴らないのだから関係ない。

　遠慮なくボスの懐に飛び込もう。

《憎悪の炎》 Lv1

　ボスの攻撃を自分に向けるために採用。

　組み合わせた攻撃でダメージが発生した時に、自分への憎悪を与えるサラマンダーのエフェクト。コピーエフェクトはウロボロスのエフェクト扱いになるので、シンドローム技能エフェクトも問題なく組み合わせることができる。

　本来、同一タイミングの「原初」エフェクトは一つしか取得できないが、Ｄロイス「亜純血」で《果て無き円環》を取り、強引に取得した。

　……と言いたいところだが、実はウロボロス専用Dロイス「傍らに立つ影」を使えば、わざわざ《果て無き円環》を取らずとも《憎悪の炎》が無料取得できることに作者は気づいてしまった。そのため、経験点が若干浮いている。もちろんこれはウロボロスのエフェクトとして扱うので、問題なく《原初の赤：一閃》と組み合わせが可能である。

　ボスに対して自身への憎悪を与えれば、ほぼ確実に《復讐の刃》を使うことができる。

《破壊の渦動》 Lv1

　ウロボロス特有の「ダメージを与えた時」に使えるエフェクト。シーン中、自身の攻撃を装甲無視扱いにする。

　シーン持続なので《復讐の刃》にも装甲無視を付与できるのが強み。クライマックスでしか使わないため、レベルは1である。

　イニシアチブに《原初の白：時間凍結》で強引に手番を作り、初撃を入れることでこれを発動するのが基本戦術である。

《復讐の刃》 Lv2

　今回の主軸となるエフェクト。リアクションを放棄する代わりに必中攻撃を行う。

　経験点の問題もあり、今回はレベルを2で止めている。侵蝕率100%でC値は7になるので、運用の上では十分だが、将来的には最大レベルで取りたい。

　詳しくは成長の項で述べる。

《原初の白：時間凍結》 Lv1 80%制限

　イニシアチブでの行動を可能にするバロールのエフェクト。行動回数が単純に増えるのも強力である。

　これでボスの行動よりも先にエンゲージできる。ただしHPを21以上残しておく必要があるため、ミドル戦闘は基本的に控えよう。

《フルパワーアタック》 Lv1 80%制限

　キュマイラが誇る係数5のラウンド継続バフ。

　行動値が下がるが、今回は移動距離を《原初の赤：一閃》で稼いでいる上、《原初の白：時間凍結》で最速行動できるので関係ない。

　経験点が足りずレベルを上げられていないが、優先的に成長させていきたい。

◆アイテム

　リアクションできないと《復讐の刃》を使えないため、暴走対策に「思い出の一品」を常備化しておきたい。

　また、ミドル戦闘でHPが20未満になってしまった場合は回復アイテムを随時購入し、《原初の白：時間凍結》の使用に備えたい。

　しかしながら、購入判定の得意なビルドとはとても言えないため、お金持ちな仲間に買ってもらうのも良いだろう。セッションは仲間とするものであり、全てを一人でやる必要はどこにもないのだ。

◆Ｄロイス

　今回は《果て無き円環》を取得したい関係で「亜純血」を利用……していたのだが、「傍らに立つ影」で代用できるので、特にこだわりがなければそちらを取得するべきである。

◆運用

　ミドル戦闘は《原初の白：時間凍結》のためにも、基本的に欠席する。とはいえアタッカーとしては十分活躍できるため、やむを得ず参加する場合は、早期決着を目指しHPロスを最小限に抑えたい。

　侵蝕率が80%を超え、かつHPを21以上残した状態でクライマックスを迎えられたら、セットアップで《フルパワーアタック》を起動した上で、満を持して《原初の白：時間凍結》で最速割り込み行動する。マイナーで《完全獣化》してから《原初の赤：一閃》で接近して、ボスに殴りかかればいい。

　この時に《憎悪の炎》を組み合わせ、少しでもダメージが入れば《破壊の渦動》で装甲無視を自身に付与しつつ、憎悪を与えてボスを釘付けにできる。至近への攻撃手段を持たないボス以外には、確実に《復讐の刃》を当てられるだろう。

　以降はひたすらボスを殴っていればいい。所詮はキュマイラ混じりなので、暴力に訴える以外の自己表現など不可能である。

◆カスタム

　侵蝕率が気になる場合、シンドローム構成をハヌマーンとのクロスにするという手がある。その場合はDロイスで「亜純血」を選択し、《スピードフォース》を取得すれば良いだろう。HPの管理が必要なくなるため、ミドル戦闘にも遠慮なく参加できる。

◆成長

　とにかく火力が欲しいので、まずは《フルパワーアタック》を最大レベルまで上げる。噛み合わせは悪いが《ターゲットロック》も強力である。これらのバフはシーン継続やラウンド継続なので、《復讐の刃》による攻撃にも適用される。

　その辺りが取り終わったら、個人的に推奨したいのは《原初の黒：リミットリリース》である。これは下限値が5になるエフェクトなので、《復讐の刃》を最大レベルまで上げれば、侵蝕率100%でC値5の必中攻撃を放つことができるようになる。

　とはいえウロボロス混じりなので、成長の方向性は無限にある。読者各位の感性や、同卓のメンツが求めるものに従っていけば良いだろう。