長い物語の終わりの話
魔女は勇者に言う。
「お前は魔王を倒す程の力があり、困っていれば誰でも助けようとする優しさがある。それは勇者として素晴らしい事だ。」
しかし魔女は続けて言う。
「だが自分困っている時、誰かに助けを求める勇気は無い。それは人として最も致命的な弱点だ。」
勇気は独りだった。
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