【超おすすめ】モートラック 12年【スコッチ】

 今回はネット紹介で気になった銘柄を量り売りで購入したので紹介です!


 モートラック 12年


 スぺイサイドはダフタウンのモートラック蒸留所の名を冠するシングルモルト12年です。

 こちらの蒸留所では6基のポットスチルを用いた2.81回蒸留(⁉)を行い、ほかの蒸留所とは異なるウイスキー造りをしています。

 なかでも最小の第一号ポットスチル小さな魔女ウィー・ウィッチにはこのウイスキーの圧倒的芳醇さの秘密が隠されており、120年前に鋳造されて以来、修繕を繰り返しながら稼働を続けているのだとか。

 こちらの12年は現在のフラッグシップ的なボトルといえるものでヨーロピアンオーク樽、アメリカンオーク樽の両方で熟成されております。ちなみにアルコール度数は43.4%です。

 肉肉しいミーティーと言われる要素を含んだその圧倒的に力強い味わいゆえに「ダフタウンの野獣」と称されているそうです。

 2.81回蒸留、ウィー・ウィッチ、ダフタウンの野獣……中二病をくすぐるワードが並びますねっ!

 スモーキーテイストではない銘柄ですが、まさに圧倒的な力強さの味わいです!



〇ストレート

 初めに軽くアルコールと古い木を想わせる香りが現れますが、すぐにハチミツの甘さとミルクの様なコクが力強く這うように続いてきます。二口目以降は甘さとコクの印象が変わらず続きます。

 口当たりは酒質がオイリーなためかシルキーです。アルコール刺激はそこまでありませんが、スパイシーさがあります。続いて力強くモルト、短くメロン系のフルーツ、それからハチミツの甘さが広がります。

 干すとポン菓子のような香ばしいモルトと木と焦がしたキャラメルを想わせるビターさが広がります。

 肉肉しいと感じるかは何とも言えませんが、飲むというより食べるつもりで向き合う方がいい味わいに感じました。


〇加水

 香りの印象はあまり変わりませんが、アルコール刺激が増したように感じました。印象としてはハチミツ感が強いですが冷たいままのバターの様な雰囲気も感じます。

 味わいは始めに短くハチミツ感。スパイス感が増したもののモルトとハチミツの力強さは健在で後味のビターさとコクは強烈な次の一口の呼び水となります。

 このビターさはバーボンの火入れチャーした樽のビターさとは異なる舌全体をゆっくりなでるような雰囲気を感じました。力強いキャラクター性はそのままに飲みやすくなりました。


〇ロック

 香りはミルク感が増して、モルト、ハチミツが続く印象になりました。

 味わいは最初はスッと舌を滑るシルキーな感触と軽やかなメロンを感じます。

 体温でじんわりとモルト、ビターとミルクが開き広がります。

 後味は目の細かいザラつくビターさが濃厚な味わいの余韻に重なっていき、力強い流れある味わいとなります。ミルキーさが気にある人にはおすすめです。


〇ハイボール

 香りの印象はふくよかな麦感の裏に酸味、短くウッド、じんわりとハチミツ系の甘さといった感じです。

 口にすると始めに酸味とモルトが現れます。続いてメロン系のフルーツっぽさ、再びのモルト感とウッドを感じます。酒質はオイリーで、干すと口内にウッドやモルトなどの後味が広がります。

 ハイボール向きではないと思いますが、複層的な味わいであることが分かります。



 この子はあれですね、勝気でからかい好きなお姉さんですね。

 目鼻立ちはハッキリとしていますが、毛量が多いためかあまり鋭い印象はありません。背丈はそこまで高くないことも相まって、やや頭でっかちというか四足獣っぽいイメージがあります。

 近所の年下を昔からの関係性に依ってイジるのではなく、年齢差や能力や権威を以てマウンティングしてくるタイプです。そしてそのネタを豊富に持っているのです。そうやって相手をからうことが常ですが、どこか抜けていたり、スキンシップが豊かなためか不思議と嫌な奴と思われることは少ないのです。

 身体つきはしっかりしていて、身近なやんちゃな男子とやり合っても平然としています。喧嘩も舌戦もガンガンやってしまいます。そして結構な割合で彼らの初恋をかっさらっていたりします。そんなこともあって一部女子からは不人気ですが、どこ吹く風です。

 世が世なら集団から爪はじきにされそうなキャラクターですが、そこの見極めはしたたかです。

 初恋スティーラーのモーさん。挑発的な彼女の瞳の先には何があるのでしょうか?

 何気ない日常、それとも……?


 妄想が過ぎるぞっ‼



 味わいは強烈なモルト、スパイス感、ハチミツ系の甘味、ミルクを想わせるコクと、嫌味のない粒子の細かいイメージのビターさと独特且つしっかりとした味わいの連続です。

 それでいてリズムのいい流れがあるので、特定の要素により過ぎずに楽しめる逸品だと思います。

 ハイボール向きではないと感じましたが、それ以外の飲み方はいずれも違う魅力があって素晴らしいです。味わいが強烈なので、飲む際にはモートラックを主役に据えてじっくりと時間をかけて楽しみたいところですね。

 肉肉しいという味わいの評価についてはバターやミルクに通じるコクのようなものを感じたので、そこら辺が関係しているのかなと思いました。そしてそれはそれとして飲んだらお肉が食べたくなったりもしました。


 モートラック 12年


 価格は7000円ほどで大きな酒屋で探せば置いてある気がします。

 唯一無二の力強い味わいの銘柄なので、スモーキーフレーバーのないもので力強い味わいを知りたい方な方には是非試して欲しいです。あとは何となくソイラテが好きな人は気に入るような気がします。



 お勧め点数はこんな感じです!


 世楽好み ☆☆☆☆☆☆★

 万人受け ☆☆☆☆

 コスパ  ☆☆☆

 合計   14点



 初恋スティーラーなモーさん!

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16817330656684655112


 その正体は……?

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16817330656685027778

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