家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

本編

NIKKA session【ジャパニーズ】

　2021年末にセールで購入しました。

　ウイスキーは腐らないのでセールに飛びつきやすい所も世楽は好きです！

　NIKKA session

　知ったタイミングの問題かもしれませんが、なんとなくサントリーのAoに対抗して作ったんじゃないかと勝手に思っているウイスキーです。

　青地のラベルに金文字のデザインもどこか似た印象を抱きます。こちらのボトル形状がややずんぐりとした円柱型でガラスも深いコバルトブルーなので全体的なデザインは随分と異なりますが。キレイなデザインだけど同時にウイスキーボトルっぽさはあまり感じませんでした。

　中身はブレンデッドモルトで構成は日本のモルト原酒とスコッチモルト原酒とのこと。そしてそのことをボトルの裏ラベルで新し気に書いているように感じられます。しかし、これは特段目新しい手法ではありません。特にニッカは海外原酒をよく使っているイメージなので、新規ブランドのアピールポイントとしては弱く感じます。そういった点も5大ウイスキー全部乗せのAoと比べると見劣りしてしまうように感じました。

　散々こき下ろしてしまいましたが、肝心なのはお味です。

　好きか嫌いか決め手は蘊蓄（うんちく）よりも味わいです。滑らかな批判よりもつっかえながらの好意で舌を賑わしたいものです。楽しむためのお酒なんですから知恵袋よりも金〇袋で選んでいきましょう！

　もっと！　輝けぇぇぇっ！(ぴかー)

〇ストレート

　樽っぽさと甘いモルト、シェリーっぽい締まりも感じる香りがします。スコッチ系の雰囲気ですが、樽感がしっかりしている印象です。落ち着く香りです。

　一口目はシルキィな舌触りとビターさ、鼻抜けする心地いアルコール、強めだけどしつこくないビターさを感じます。

　二口目からは甘さも感じます。そして時折オイリーさとフルーツ系の味も現れるでしょうか？

〇加水

　モルトが感じやすくなりますが、ビターさと締まりある甘さも健在です。

　甘味酸味アルコール刺激にモルト、ビターさと展開が早く分かりにくく、変なオイリーさが顔を覗かせる印象でお勧めできません。

〇ロック

　香りは不快ではないが、感じにくい。

　まろやかな口当たりで濃厚な甘さにビターさが続くのでハチミツ系とは異なった雰囲気です。何となくシェリー樽のフルーティな雰囲気に近いものを感じました。

　オイリーさも感じますが、ビターさが強いのでしつこい印象にはなりません。アリです。

〇ハイボール　

　静かに香るモルトと華やかな甘さが心地よい香りです。

　口にすると最初に酸味、やや硬い印象のモルトが現れほんのり華やかさが味わえます。余韻にビターなウッドさを感じます。干してから香りを再度確かめると華やかさをより感じました。　

　雑味などはなく飲みやすいですが、軽やかな印象ではありません。美味しいは美味しいけど、値段を考えると割高感が否めません。

　雑味はなく、ビターさがしっかりとしていて甘さほどほどでシェリー系の締りとフルーティーさがあるように感じました。

　NIKKA session

　価格は定価4000円ほどですがセールで3000円で購入しました。酒屋であれば大抵置いてある印象です。

　3000円なら選択肢に上がりますが、4000ではやや割高に感じました。そこらへんは世楽の好みの問題かもですが。

　総論としては甘過ぎずビターでフルーティな銘柄をお求めの方には一考の価値ありといった感じです。オールドパーがお好きな方は気に入るかもしれません。

　お勧め点数はこんな感じです！(4000円基準)

　世楽好み　☆☆☆

　万人受け　☆☆☆☆★

　コスパ　　☆☆

　合計　　　10点

　ちなみにオールパーの紹介はコチラです！

　オールドパー 12年

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16816927860728996722