ポールジョン ニルヴァーナ【インディアン】
今回紹介のウイスキーはジャケ買いです。
インディアンシングルモルトウイスキー
ポールジョン ニルヴァーナ
オレンジに近い赤金の箱に象さんの金細工という他ではお目にかかれないデザインの箱入りウイスキーが一発で目に留まりました。
インディアンシングルモルトという響きも胡乱気で素晴らしいww
しかし、インドというのはウイスキーの消費が多く、歴史的背景からイギリスとの繋がりの深い国です。これは案外侮れないかもしれません。
いざ、涅槃!
〇ストレート
香りは豊かです。初めはさわやかな青リンゴと木質感を想わせる香り、続いてウイスキーから感じたことのない香りがします。しょっぱ酸っぱいような、シソジュースや梅干しに近い香りがします。しかし、その背後にバーボンを想わせる樽感と青さがあり複雑で『なんだこれ?』と新鮮な刺激が訪れます。まとめると、しょっぱ酸っぱいような青さと木を感じる甘くない香りです。うん、まとまってない。
口にすると案外まろやかでモルトのふくらみも感じられますが、嚥下するとずぅぅんとスパイシーが降りてきます(!)
舌の根にナッツ系の渋み、舌先に胡椒のような辛さが訪れます。刺激的ですが、不快ではありません。
また、後味は意外にもすっきりしています。なんというかペパーミントティーを飲んだ時みたいな、飲んでいるときは強く感じるのに対して飲み終えるとあっさりしているような感覚です。
改めて一口頂くと上品なチョコの控えめな甘さのような美味しさが感じられて良い塩梅になります。
〇加水
香りの印象は塩気が穏やかにシソっぽい青さが伸びたように感じます。
まろやかさとモルトがより感じやすくなったように思います。またスパイシーさが舌にいきなり来るような流れではなくなりました。それでも胡椒めいた刺激は健在。
〇ロック
香りからシソっぽさが引っ込み青さとオイリーを想わせる香りに落ち着きます。
甘さがしっかりと感じられる。鼻からウッディな感覚が抜ける印象
スパイシーさはあまり感じられませんが、カラメル系の甘さと締まりのバランスは他にない雰囲気。
〇ハイボール
シソっぽい青さが印象的。木質も感じられます。
ただ、味わいは個人的にはイマイチでした。爽やかにも豊かにも振り切れていない印象です。
ハイボール(ウイスキーソーダ)というよりはジンソーダのような雰囲気だと感じました。
この子はあれですね、色とりどりの布を纏った踊り子さんですね。
ウェーブがかったセミロングの黒髪とチョコ色の肌。厚めの瞼と唇は煽情的というよりは奥深くミステリアスな風貌です。長身でスラリとした身体つきは彫刻のようであり、張りのある肌艶は生命力にあふれそのギャップが瞳を奪います。
その感情は汲み取り難く、その踊りと纏った布の彩でいかようにも表情を変化させます。
その姿と所作を目に焼け付けんと躍起になるものの、結局最後は涼し気な微笑みが風のように攫って行く。
彼女の柔らかい笑みを期待して今宵も私は彼女に会いに足運ぶ。そんな神秘的な雰囲気が罪作りな彼女です。
妄想が過ぎるぞっ‼
丁寧な造りであることに間違いはありません。同時に、美味しいのか議論の余地があるようなテイストだとも思いました。
ウイスキー感は確かにあるけど、ウイスキーから感じたことのないような香りもある気がします。私は『これは……どうなんだ?』と首を捻りつつ結構パカパカ飲んでいますが(笑)
ポールジョン ニルヴァーナ
価格は3000円ほど。あれば一考の価値アリだと思います。
一通りウイスキーを楽しんだ自負のある方はお試しあれ。
評論家が絶賛したりなどすれば跳ねる可能性もあります。
そして不人気ならさっさと撤去されてしまいますから!
さっ、
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