かの優しいミュージシャンへ

いまさら聴かなくても大丈夫と思って

聴かないでいた

大好きだったミュージシャンのCD

そんなことで悩む必要は無いと

卒業した気になって放置していた


ふと頭の中に

あのメロディが流れてきて

聴いてみたいかなと思ってしまった

もう一度


その曲までトラックをとばし続けて

そのイントロが流れてきた瞬間

私の心は

とてつもない安堵感に包まれた。

ちょうどその時

暖かいインスタントおしるこなんてもの

用意していた所為でもあるかもしれないけれど


その日の夜は

彼の歌詞カードを

手にとって

読んでみた


全部良い曲で

なんだまだ卒業どころじゃないじゃん

まだまだ救われ続けるものがあるじゃんと


一生この人の唄の

生徒なんだなと

思ったりした

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る